PCBEとは?
PCBEとは無料でダウンロードできるプリント基板設計エディタのことです。
初心者でも直感的に操作できるので1日使えば大体の使い方をマスターすることができます。
unicraftではPCBEで設計したプリント基板の製作実績が多数あり、この操作マニュアルを読んでいただければ設計から発注まで簡単に行うことができます。
開発者:高戸谷 隆/たかとや たかし
特徴
-
日本語 Windows95/98/NT/2000/windows7/8/10対応で動作する。
-
大部分の操作がツールバーにアイコンボタンで用意されているので簡単操作
-
印刷機能が豊富で、確認用の印刷、版下印刷などレイヤーを指定して印刷することが出来ます。
-
ガーバーファイルを入力、出力できるので、本格的なパターン製造依頼も可能
-
描画用の設定がいつでも自由に指定することが可能です。
ライブラリファイルは、パッドの形状も含めてユーザで編集でき、追加、変更も自由に出来る。従って、自分専用のライブラリを作成することが
出来るので能率がぐっと良くなる。さらにユーザーが作成したライブラリがホームページで公開されている。 -
他のCADソフトからのコンバーターがフリーソフトとして提供されている。
目次
- PCBEのツールバー機能
- レイヤー選択
- 丸ランド模写
- 角ランド模写
- ライン模写
- パッド模写
- 文字列模写
- 削除
- 変更
- 塗潰し/解除
- 選択
- 移動
- 結合/分解/部品
- 切取
- コピー
- 貼付け
- 左右反転
- 回転
PCBEのツールバー機能
PCBEの画面上あたりに以下のようなツールバーが存在する。この中から使用する頻度の高い機能について説明していく。
レイヤー選択
PCBEはレイヤーによって線や円に、銅箔を残す、穴をあける、外形を削る、といった役割を割り振っている。
最終的に基板加工機に入力するデーターは**「パターン‐A」「孔」「外形」**の3種類であるため、これ以外のレイヤーは素子のモデリングなどに使うのがよい。
具体例
パターン-A 銅箔を残す部分
孔 1mm未満の穴をあける部分
外形 1mm以上の穴もしくは外形を削る部分
丸ランド模写
**「丸ランド模写」を選択している状態で「選択/設定」を選択すると丸の大きさを変えることができる。
また、「丸ランド模写」を選択している状態で「レイヤー選択」**を選択すると、描いている丸のレイヤーを変更できる。
角ランド模写
四角形を描く機能。
**「角ランド模写」を選択している状態で「選択/設定」を選択すると四角の大きさを変えることができる。
また、「角ランド模写」を選択している状態で「レイヤー選択」**を選択すると、描いている四角のレイヤーを変更できる。
ライン模写
線を描く機能です。**「パターン-A」や「外形」**で使用することが多い。
**「ライン模写」を選択している状態で「選択/設定」を選択すると線の大きさを変えることができる。
また、「ライン模写」を選択している状態で「レイヤー選択」**を選択すると、描いている線のレイヤーを変更できる。
「ライン模写」のコツ
「shift」キーを押しながら線を引くと、「45°」、「90°」、「180°」の角度で固定された線を引くことができる。
歪んだ線は基板加工機で加工しずらいため、基本的に線を引くときは「shift」キーを押したままにする。例外はない。
パッド模写
空ける孔とパターン-Aが同時に描ける。
**「パッド模写」を選択している状態で「選択/設定」**を選択するとパッドの種類を変えることができる。
必要なパッドを適宜ここから選択する。
文字列模写
設計データ上に文字を打つことができる。ICのピンそれぞれに番号や機能を書いておくと混乱することが少なくなる。
「文字列模写」+「選択/設定」で文字の大きさを変えることができる。
削除
消しゴム。選択したオブジェクトが消える。
変更
塗潰し/解除
線で囲まれた領域を塗潰すことができる。
例えば、下のように0.1mmの線で囲まれた領域に
選択
最も使用するであろう機能。基本的に次に示す機能と併用して使うことがほとんど。**「選択」で選択されたオブジェクトを「選択オブジェクト」**とここでは呼ぶことにする
移動
結合/分解/部品
選択オブジェクトを一つの部品としてまとめたり、その解除ができる。
切取
コピー
貼付け
左右反転
回転
選択オブジェクトを回転できる。
そのほか参考記事