エンベデッドシステムスペシャリスト
エンベデッドシステムスペシャリスト試験( - しけん、Embedded Systems Specialist Examination、略号ES)は、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1~4が設定されている。)に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。対象者像は「組み込みシステム開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組み込みシステム開発基盤の構築や組み込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者」。
エンベデッドシステムスペシャリストの取得メリット
将来性が高い
エンベデッドシステムスペシャリストは将来性が高い資格です。
昨今、モノとインターネットがつながる『IoT化』が進んでいます。様々な電化製品や自動車などにもIT関連機器が取り入れられ、今後はさらにIoT化が進むでしょう。
そのような状況で、システムを組み込むエンジニアが多く必要とされています。特に、エンベデッドシステムスペシャリストのように専門知識を身につけているエンジニアは重宝されるのです。
世間を取り巻く環境と業界の現状を考えると、エンベデッドシステムスペシャリストの将来性は期待できるでしょう。
転職、案件確保で優遇されやすい
エンベデッドシステムスペシャリストはハードウェアにソフトウェアを組み込む専門家です。自動車や家電などのものづくりメーカーやそれらに関連するシステムインテグレーター(SI)、産業機械メーカーなど、幅広い分野で活躍できる可能性があります。
また、近年はAI(人工知能)が各分野へ展開されています。AIロボットを制御するにはソフトウェアとハードウェアにまたがる知識が要求されます。
活躍できる範囲が広いエンベデッドスペシャリストは転職にも有利です。フリーランスとして活動するにしても、有資格者は知識と技術を証明できるため、案件の確保がしやすくなるでしょう。
仕事の質を上げることにもつながる
エンベデッドシステムスペシャリスト資格の取得は、仕事の質を上げることにもつながります。
もともとエンジニアとして活躍していても、試験勉強をこなすことで知識が増え、ハードウェアを意識した開発の幅が広がるでしょう。
最近はPCの性能が向上し、クラウドシステムが積極的に導入されています。ソフトウェア系の技術者でも、今後はハードウェアにアウトプットするための仕様が要求される可能性もあります。
試験の合否も重要ですが、試験勉強をすることで領域を超えた知識を習得することで、結果的に仕事の質の向上につながると言えるでしょう。
エンベデッドシステムスペシャリストの一部免除について(公式ページからチェック)
【情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部免除対象となる条件(いずれか一つでも満たせばOK)】
①応用情報技術者試験(AP)に合格
②情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
③情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとる
まとめ
エンベデッドシステムスペシャリストは、ソフトウェアとハードウェアの両方に関する高度な知識が求められます。
ES試験を受けて、合格することで知識やスキルの証明が可能です。有資格者となれば、転職や案件獲得にも有利になります。試験は毎年1回、4月の第3日曜に実施されます。年に1度の機会になるので、試験勉強は計画的に行いましょう。
午後I試験には免除制度があります。先に他の情報処理技術者試験を受けて合格をするのも中間目標として有効です。各種参考書や公式HPの過去問を活用して、試験に向けて対策しましょう。
「Offers」は、時代の変化や環境にあわせてスキルを磨きたい、そんな人にぴったりのサービスです。
いくつもの転職媒体を使って、企業を探し回るのはもう終わり。「副業」から始まる新しい働き方を実現します!
本業では経験できない、新しい環境/開発スタイルを経験しよう!