僕は普通のプログラマーとして勤めているが、なぜか僕につきまとってウザい上司がいた。あいつと縁を切って久しい。今回は、僕がどうやってオッサンと縁を切ったか書こうと思う。
ある日の会話
オッサン「やあやあ山田くん」
僕「おはようございます、鈴木先輩」
オッサン「君のツイッターのフォロワー結構少ないんだね。俺が絡んであげてるからもっと増えてると思ってたよ」
オッサンの得意技はマウンティングである。僕は礼儀正しくこう返事する。
僕「鈴木先輩にはかないません」
オッサン「最近、俺達の企業に入社したという嘘をつくバカが増えているらしいが、まあ俺達ぐらい優秀じゃなきゃ当然入れないわけだし、周囲はバカと俺達をちゃんと区別できているから問題ないな。一応、世間様にバカの特徴を列挙して啓発しとこうな」
我慢できない
鈴木先輩は確かに能力はあるが、その傲慢な態度があまりにもひどいので我慢できない。ツイッターを見てみると、あのオッサンのマウントがひどいとか、あのオッサンのツイートを見ると死ねと思うとか、そういう話がちらほらある。
僕はついつい、こんな内容の書き込みをしてしまった。
「僕の会社に入りたいけど入れないという優秀な人は、大抵は傲慢な嫌な人がいるという理由で面接受けに来ないんだよな...」
鈴木先輩もこの書き込みを見て僕にこんなことを言ってきた。
「傲慢って俺のことか?まあ俺を嫌いという奴が入ってこないなら良い話だと思うが、山田くんも精神病のゴミ無能者には入ってきてほしくないだろ?俺達の企業は良くも悪くも公平に面接するから、ゴミ無能者は面接さえする気が失せてくれたほうが良い」
僕は鈴木先輩にかなり失望した。
僕「鈴木先輩はなんであんなにトゲのあるツイートをするんですか?」
オッサン「フォロワーもいいねも増えるし、燃えてくれたほうが学びがあるからな。情報を明かさないやつは攻撃することで情報を明かさせる。バカに限って罵倒すれば情報をべらべら話し出す」
作戦決行
日本人である僕は、やはりダイレクトに何かを伝えることができない。だからこういう作戦を立てることにした。
まず、ツイッター上で「パワハラ上司についての発言」をする。誰がとか具体的な情報は抜きにして、「パワハラをする人ってこういうことをするよね」というような内容だ。例えば、
「パワハラ上司ってパワハラをしているという自覚がないみたいですよね。しんどい...」
みたいな具合だ。こうやって、オッサン側にパワハラ(と傲慢さ)の事実を気が付かせる。要するに、僕に付きまとわないでくれということをやんわりと伝えたいわけだ。
これを大体2ヶ月ぐらい続けていたら、オッサンの行動に変化が生じ始めた。僕に対してリプライを送ってこなくなったのだ。家族がいる人間というのは、パワハラを若者に訴えられることを怯える傾向にある。それをうまく使った形だ。
一般化
上司がパワハラを辞めてくれる可能性は、その上司の属性に依存する面が大きい。
- 家族や子供がいる
- 持ち家がある
- 所属している会社のネームバリューを誇っている
- 所属している会社の給料がいい
など。要するに、辞めることがリスクになる属性と、辞めない利点が大きいという属性がセットになっているなら、「パワハラだと思われてますよ」ということを自覚させるだけで行動を改善してくれる可能性が高いはず。
これは良い企業に勤めている人のほうが心理的安全性が高い傾向にある理由だと思っている。環境が人の性格の軌道を修正することができるので、ドギツイ人たちが良い環境の会社にいるなら、もはやツイッター上でしか暴れることができなくなるだろう。あの人たちが会社の中では良い人間なのに、ツイッター上では傲慢なのはそういうわけだと思ってる。
たぶん、鈴木先輩はツイッターと職場の境界線があいまいな僕に対してパワハラしてしまったんだろう。反省してほしい。