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はじめに

株式会社OMJテクノソリューションズ Advent Calendar 2023 4日目の記事です。

こんにちは、add2です。
今回は度々議論になる
「プログラマ職(以下、PG)、システムエンジニア職(以下、SE)が資格を取得する意義」
について社内への啓蒙という意味も込めて私なりの意見をまとめます。

資格取得に対するモチベーションを失いかけていた方にぜひ読んでいただければと思います!

PG、SEに業務を遂行する上で資格は要らない

まず大前提として、
一般的にPG、SEの業務を行うために免許などの資格は必要ない
ということを念頭におく必要があるでしょう。

「こんなこと書かれなくてもわかっとるわい!」
というお声も聞こえてくる気がしますが、
「基本情報などの資格はいらない」
とおっしゃる方々の大半はこの前提があるがゆえに
「資格は必要ないでしょ」と潜在的に考えているような気がします。

また、先述した前提とともに「仕事がある」という状態も
相乗作用していると私は考えています。

会社員として働く以上は社内外から「仕事」が降ってくるかと思います。
当たり前に仕事が目の前にある人にとっては
「資格試験に向けて勉強、準備をして試験を受ける」
というプロセス自体が無駄に見えてくるわけです。

ここまで言語化した時点でこの記事としての役目はほぼ終えた気がします。
「結局資格ってなんでとるんだよ!!!」については次の節をご覧ください!

PG、SEが資格をとる意義

主観で重視してほしいこと(技術者としての成長)

自分の知識証明、確認

もしあなたが新卒あるいは若手だったり、異業種転職した方(したい方)の場合は、
「自分はこれぐらい知識あります!」「自分をもっと上のポジションにつけてください!」
といったアピールになります。

確かに資格試験はおおよその人はしっかり勉強すれば合格できます。
しかし、実務歴が浅ければ浅いほど
「私は勉強をする人間です」というスタンスの表明や、
「この程度までの知識は持ち合わせています」というレベルの証明
に作用するでしょう。

技術への理解、業務の裏付け

こちらは業務歴に関わらないことですが、
みなさんは業務を行う中で
「先人がこうしてるから」「ネット記事にそう書いてあった」
という判断基準でタスクをこなした経験があるのではないでしょうか?

たしかに仕事をする上で「期限内に終わらせる」ということはかなり重要です。
しかし、システム固有の条件や問題が出てきてそれを解決するためにこれまでの手法が使えなかった場合はどうでしょう?
「そもそもどういう概念や思想のもとで構築されている、動作している」がわかっていないと応用のしようがありませんね。

特に基本情報などで問われる内容は、

  • 一般的
  • 抽象的
  • 概念や思想

なものが多いですよね?
私の経験上、これがゆえに「実務で使えない」と感じる方が非常に多いように感じます。
こと基本情報においては、どちらかといえば
「実務で目に見えない」けど「わかっていないと発展させられない」
のではないでしょうか。
超簡単に言えば「基礎がわからないと応用できない」というところですね。
(それがゆえに”基本”情報なんだと認識しています)

また、よほど無計画にコーディングなどの作業を実施していない限りないかもしれませんが
「なんか動くものできちゃった」という場合は
「レビュアーに説明する」という段階で「どういう理屈なのか」「ソフトウェア品質特性は満たせているのか」
といったところで上手く説明できなかったりするわけです。
理屈がわかった上で提案、設計、実装、テスト、運用をしないと何かあった時の対応も大変になります。
(実体験として本当に大変)

以上から、一般的な基礎力を資格試験の学習を通じて習得できる(しなければいけない)という意義があると考えられます。

客観的な印象(PL以上の役職の思惑)

堅牢なチームづくり

資格はチーム構成にも影響を与えているというお話です。

ある程度組織が大きくなればどこに誰をアサインしようかなと考える必要があります。
5人程度でまわすプロジェクトとなれば「これができる人が欲しい」となるわけですね。
もちろん業務実績がかなり多めに見られるかと思いますが、
「なるほど、こいつはこの資格持ってるなら6人目として入れてみるか」
「実務経験は浅いけど成長のために少しやらせてみよう」
と本人の興味ややる気を評価して、育成目的でアサインすることもあるでしょう。

チームをコントロールする側の人はシステムに触れさせ、慣れさせ、徐々に1人月レベルの人間に育てることも業務のひとつです。
ギャンブル的思想ですが急にエース級に化けることだって(ごく稀に)あるわけです。
こうしてチームは作られ、仕事はまわっていきます。

社会的信用

自社サービスなどの社内開発だけで完結している場合は別ですが、社外から仕事をもらってくる場合は実は資格が重要だったりします。
こちらはフリーランスで仕事をしている人にも当てはまるかと思います。

SES的な仕事を受ける時や受託案件を受ける時に
どういったメンバーをアサインするのか示すための「スキルシート(職務経歴書とも言う)」なるものがあります。
それって転職で書くやつじゃないの?というイメージの方もいらっしゃるかもしれませんが、
SES業務をやっていてスキルシートに触れたことがない人は実は渉外担当者が書いてたりするんですよね。

もちろんスキルシートも実務実績重視で見られますが、
資格の取得状況を見て
「経験は浅いですがこういう資格持ってるので知識は問題ない」
「この分野に強そう」
という作用があります。

また、社員の大多数が同じ資格を所持することで
「この会社の知識水準はこの資格レベル以上」
という担保にもなり、仕事を受ける時にスムーズになったりします。

「自分の会社の信用のために資格なんかとりたくない」と思うのであれば、そもそも会社とマッチしてないんじゃないかと・・・。

このように資格は社会的信用にも働いてきます!

最後に

  • 自分がやりたい業務をやるため
  • 自分が思う快適な業務環境を得るため
  • キャリアパスを考えたたどり着きたいポジションのため

にもぜひ資格取得をオススメします!
ただし知識だけの頭でっかちでも困るので、ハンズオンチュートリアルなどで実務イメージを膨らませることもお忘れなく!!!

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