18
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

ChromebookでCrouton+Emacs+Mozcで快適日本語入力

Last updated at Posted at 2016-05-29

テキストエディタは長年Vim派でしたが、最近はEmacsを学んでいます。

なぜ今更Emacsを学びだしたのか

Emacsで日本語入力ができるという話を聞いたからです。

私は日本人なので、どうしても日本語を書かなくてはいけない機会が多いです。

MacやLinuxを使っている人であれば、Gvimや素のEmacsで十分なのですが、
私の場合、メインのPCとしてChromebookを使っているので、一筋縄ではいきません。
Chromebookのターミナルでは日本語入力ができないためです。

また仕事ではWindows+Ubuntu(リモート)+Teraterm+Vimという環境なのですが、Vimだと日本語入力時には不便です。
Esc押下時に自動でIMEをOFFにするVimScriptも書いたのですが、当然ながらSSH越しには機能しません。

Emacsであれば、CUIコンソール上でも日本語を打つことができます。
更にEmacsはVim同様に拡張性が高いので、自分の好きなキーでIMEの切り替えができます。

しかもMozcであればGoogle日本語入力並みの精度が期待できます。

動作環境

  • ASUS Chromebook C300MA
  • Ubuntu 14.04 in Crouton
  • Emacs 24.5.1

私は、開発者はほぼ全員が持っているであろうMacBookを持っていません。
学生時代に金が無く、どうにかして安価で快適な開発環境を作ろうとしてひたすらLinuxを弄っていたので、未だに買っていません。

開発もできる格安PCとして、Chromebookに行き着きました。
C300MAはなんと27000円でした。Croutonを使ってUbuntuを動作させています。

最初はXfceを動作させるのに必死だったのですが、ChromebookのChromeの方が使いやすいので
最近ではターミナルからしかUbuntuを使っていません。

構築手順

これらは全てCrouton上に入れたUbuntuで行います。

まずは必要なパッケージをインストールします。

# Install Emacs
# 面倒であれば、aptから入れても良い
#sudo apt-get install emacs
cd /usr/local/src
sudo wget http://ftp.jaist.ac.jp/pub/GNU/emacs/emacs-24.5.tar.gz
sudo tar xzvf emacs-24.5.tar.gz && sudo rm emacs-24.5.tar.gz
cd emacs-24.5
./configure --with-x-toolkit=no --with-xpm=no --with-jpeg=no --with-gif=no --with-tiff=no
make
sudo make install

# Mozc本体のインストール
sudo apt-get install emacs-mozc

# mozc.elのインストール
# ここは環境に応じて、Package.elやCaskを使えば良い
mkdir -p ~/.emacs.d/lisp
curl https://raw.githubusercontent.com/google/mozc/master/src/unix/emacs/mozc.el > ~/.emacs.d/lisp/mozc.el

次にEmacsでMozcを使えるようにします。
bind-key を入れている前提ですので、適当に読み替えてください。

参考: http://emacs.rubikitch.com/bind-key/

vim ~/.emacs.d/init.el

; Add path
(add-to-list 'load-path "~/.emacs.d/lisp")

; Mozc settings
(require 'mozc)
(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")
(setq mozc-candidate-style 'overlay)

(defun mozc-start()
    (interactive)
    (message "Mozc start")
    (mozc-mode 1))

(defun mozc-end()
    (interactive)
    (message "Mozc end")
    (mozc-mode -1))

; C-j -> Mozc ON
; C-g -> Mozc OFF
(bind-key* ("C-j") 'mozc-start)
(bind-keys :map mozc-mode-map
           ("C-g" . mozc-end)
           ("C-x h" . mark-whole-buffer)
           ("M-b" . backward-word)
           ("M-f" . forward-word)
           ("C-x C-s" . save-buffer))

(後半の大量のマッピングは、mozcが奪ってしまうキーバインドを取り返しています)

これで、Emacsを再起動すれば、下記のような操作で日本語入力できます。

  • C-jで日本語入力ON
  • C-gで日本語入力OFF
  • Spaceで変換
  • C-nで変換候補(次)
  • C-pで変換候補(前)

本当はMacBookのようにかなでIME有効化、英数でIME無効化したかったのですが、Chromebookでどうやるか分からなかったので妥協しました。

試行錯誤の末、このキーマップに落ち着きました。

C-jは、Japaneseのjを取ったつもりです。
EmacsではC-gがキャンセルになっているので、日本語入力OFFにするのに丁度よかったです。

感想

これで快適な日本語入力環境ができました。
ターミナルと日本語は相性が悪いと思っていたのですが、Emacsだと普通にできますね。

これでまた一つ、ターミナル生活がはかどりそうです。

また、Edit with Emacsを使い、ChromeOS上で動作しているGoogleChromeのテキストエリアをCrouton上のEmacsで編集できるようにしました。
こちらはまた別の記事で書こうかと思います。

参考にしたサイト

18
21
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
18
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?