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emacsにelpyを導入する

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Table of Contents

  1. はじめに
  2. emacsの嫌いなところ
  3. elpyとは
  4. elpyの導入
    1. melpaリポジトリの追加
    2. パッケージを読み込む
    3. パッケージをactivateする
    4. pipでインストールするパッケージを持ってくる
    5. 確認する
  5. 終わりに

はじめに

私は以前、elpyの導入に失敗しています。elpyはemacsをPythonの統合環境(IDE)化するパッケージです。

原因がよくわかりませんが、どう頑張っても動かなかったのです。3日くらい試行錯誤して断念しました。実力も無いのにemacsを使うのが悪いという話もありますが、指が慣れてしまっているので他の環境には移れないのです。

最近Pythonに再入門してから、普通のエディタとしてemacsを使ってPythonのコードを書いてきました。IDEの自動補完機能を使う同僚を横目で見て、いつもうらやましく思っていました。そこで、一念発起して、再度elpyの導入にチャレンジしました。

この記事はReal Pythonの導入記事丸写し 参考にしています。

この記事は私のブログ https://achiwa912.github.io/ にも載せました。

emacsの嫌いなところ

いきなりですが、emacsの嫌いなところです。emacs使いはいろいろな意味で上級者が多いです。初級者向けの導入記事はあまり無いか、あっても高度すぎて理解できないことがよくあります。

設定ファイルの.emacs.d/init.elを書き換える時はいつも緊張します。導入記事のアドバイスの通り書いているはずなのに、意味不明のエラーをたくさん吐いて、emacsが使い物にならなくなるのです。

emacs使いはきっと マゾ 辛いことが好きなんだと思います。

そんな訳で、emacsではいろいろな冒険ができないところが嫌いです。現状維持圧力を感じます。この10年でした冒険と言えば、org-modeを使い始めたことと、今回のelpy導入くらいです。

elpyとは

話を戻して、elpyについてです。elpyはEmacs Python Development Environmentのことで、次のようなPythonのIDE機能を提供します。

  • 自動インデント(これは標準のpython-modeにもある)
  • シンタックスハイライト
  • 自動補完
  • シンタックスチェック
  • Python REPL統合
  • 仮想環境サポート

更に、elpyと連動して動くパッケージを入れると、あなたのemacsがそのへんのIDEに負けない立派なIDEに変身します。

elpyの導入

melpaリポジトリの追加

早速ですが、例のinit.elを編集します。
elpyはmelpaとかいうemacsのパッケージリポジトリから持ってくるため、emacsがmelpaを見に行くようにしなくてはいけません。この部分の私の設定は次のようになっています。

(require 'package)
(setq package-archives
       '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
    ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
    ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))
(package-initialize)
(when (not package-archive-contents)
  (package-refresh-contents))

大事なのはこの部分です。

("melpa" . "http://melpa.org/packages/")

パッケージを読み込む

次は、melpa他から必要なパッケージを持ってきます。
このやり方はReal Pythonからいただいてきたのですが、なかなか良いです。
まずmyPackagesとして必要なパッケージを定義しておいて、その後インストールされていなかったらインストールまで自動でやってくれます。

(defvar myPackages
  '(better-defaults
    elpy
    flycheck          ;; On the fly syntax checking
    py-autopep8       ;; Run autopep8 on save
    blacken           ;; Black formatting on save
    material-theme
    )
  )
(mapc #'(lambda (package)
      (unless (package-installed-p package)
        (package-install package)))
      myPackages)

elpyの他にいろいろなパッケージを読んでいますが、簡単に説明します。

  • better-defaults - emacsのデフォルト設定でいまいちなところを改善してくれるようです。今のところ、何が変わったのかわかりませんが、なんとなく入れておきます。
  • flycheck - オンザフライで文法チェックをしてくれます
  • py-autopep8 - セーブ時にpep8準拠チェックをして勝手に修正してくれます
  • blacken - セーブ時にBlackのフォーマットチェックをして勝手に修正してくれます
  • material-theme - このテーマはなかなかいい感じだったので、これまで使っていたものから乗り換えました

パッケージをactivateする

そして、パッケージを有効化します。
こちらもReal Pythonから念仏のように写経しただけですが、うまく動いてくれたようです。なお、ここでは一気に全て入れていますが、エラーが出るとどこが悪いのかわからなくなるので、少しずつ動かしながら足していくのがよいと思います。

(load-theme 'material t)

;; elpy
(elpy-enable)
(setq elpy-rpc-virtualenv-path 'current)

;; Flycheck
(when (require 'flycheck nil t)
  (setq elpy-modules (delq 'elpy-module-flymake elpy-modules))
  (add-hook 'elpy-mode-hook 'flycheck-mode))

;; autopep8
(require 'py-autopep8)
(add-hook 'elpy-mode-hook 'py-autopep8-enable-on-save)

1カ所注意があります。私は人気のvirtualenvではなくてvenvを使っているので、最初出ていたエラーメッセージに従って、次のようにしました。もし副作用があったらごめんなさい。

(setq elpy-rpc-virtualenv-path 'current)

そしてこれをしたことで、~/.local/binを環境変数PATHに入れるよう言われたので、~/.zshrc(macOSです)を修正しました。

export PATH="$HOME/.local/bin:$PYENV_ROOT/bin:$PATH"

pipでインストールするパッケージを持ってくる

melpaから持ってこられないパッケージをpipを使って持ってきます。

pip3 install jedi flake8 autopep8 yapf black

こんな感じだったと思います。実際は一つずつインストールしたので、historyを見て書きました。

確認する

pythonの.pyファイルを開いてM-x elpy-configと入れ、リターンキーを押します。
elpy-config.png

今回はうまくいきました。持ってきたパッケージは一通り認識されていました。

終わりに

上でも挙げたReal Pythonの導入記事はemacsの説明から始まるので、うっかり見落とすところでしたが、さんざん検索した中で一番役に立った記事でした。初級者向けのemacs記事は少ないのでありがたいです。Real Pythonさん、どうもありがとうございます。

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