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英語でプレゼンできますか?

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Table of Contents

  1. はじめに
  2. 日本人にありがちな(?)パターン
  3. 典型的な英語でのプレゼン
  4. 日本人のための英語プレゼン指南
    1. 必要なことを全て箇条書きにする
    2. スライドの中のキーワードを目立たせる
    3. 話す内容に、スライドに書いていないことを盛り込む
    4. 重要点をまとめる
    5. ひたすら練習をする
    6. 相手に話しかける
  5. 終わりに

はじめに

英語が少し得意なエンジニアだと、英語で外国人相手にプレゼンせよ、と突然言われることがあると思います。今回の記事では、そのようなチャンスで大失敗しないための、日本人向けの英語プレゼンについて考えてみます。

この投稿は私のブログ https://achiwa912.github.io/ からの転載になります。ブログでは、qiitaに投稿していない記事も掲載していますので、こちらの方もよろしくお願いいたします。

日本人にありがちな(?)パターン

次のような場面を思い浮かべてみてください。

プレゼンに慣れていない日本の方が英語でプレゼンしています。以下のような、ありがちなパターンに陥っています。

  • 英語で話すのにいっぱいいっぱいになっている
  • ぼそぼそとしゃべっている
  • スライドに書いてあることを読むだけ

外国人ゲスト達は居心地悪そうに見ています。その内、ややずうずうしいタイプの一人がこう言います。「お前は話さなくて良い。我々がスライドを読む方がずっと速い。わからないところを質問するから、それに答えるだけでいい。」

この外国人は大変失礼ですが、気持ちはよくわかります。このプレゼンから最短の時間で最大の効果を得るには、その人の言うとおりにすることが手っ取り早いです。

まあ、普通はそこまでずうずうしい&失礼な人はいないので、プレゼンは最後まで続いてしまいます。そして、終わった後でやんわりとダメ出しを受けることがあります。

典型的な英語でのプレゼン

私はこれまで英語のプレゼンを見てきて、あることに気がつきました。私を含めて日本人は、プレゼンに言いたいことを全て書いてしまい、基本的にはそれを読むだけです。ところが、日本人以外の人でスライドを読んでいる人は見たことがありません。彼らは聴衆に話しかけるようにプレゼンしています。

彼らのスライドにはキーワードだけが書いてあったり、更に上手な人だと、話題のイメージを補強する絵だけが描いてあったりします。

なるほど。プレゼンの指南書やWebサイト(の一例)によると、言いたいことを全てスライドに書いておくのはまずいやり方のようです。何故なら、聞いている人の方が先にスライドを読んでしまい、それを説明するだけの人の話はどうでもよくなってしまうからです。これだったら、スライドだけメールで送って「読んでおいて」と言うのと変わりません。わざわざ海外出張してまで聞く価値があるでしょうか?

日本人エンジニアのための英語プレゼン指南

それでは、私たち英語でのプレゼンに慣れていない日本人も、絵だけが描いてあるようなスライドを作るべきでしょうか?

私はそうは思いません。何故なら、英語で話すことに慣れていない人の英語は、結構な割合で相手に通じていないためです。話の内容を補強する絵だけがあっても、内容が伝わっていなければ意味がありません。更に、このプレゼンで一番伝えたいことさえ、相手に通じているかどうかわからないのです。

それでは、どうすればいいのでしょうか?

私は、以下のように考えます。

必要なことを全て箇条書きにする

英語で話すことが得意でない日本人は、話している内容が相手に伝わらないリスクがあります。しかし、言う必要のあることを全て書いておけば、このリスクを回避することが出来ます。確かにあまりうまい方法ではありませんが、言いたいことが伝わらないよりマシです。

スライドの中のキーワードを目立たせる

1ページあたり2, 3個の重要なキーワードの色を変え、boldにすると強調したい部分がはっきりし、更にメリハリが出て聞きやすいプレゼンになります。

話す内容に、スライドに書いていないことを盛り込む

書いてあることをひたすら読むだけでは相手が退屈してしまいます。基本はスライドの内容を読みますが、スライドに書いてないことも盛り込むとよいでしょう。これは補足情報のため、最悪相手に伝わらなくてもよいことを話します。

重要点をまとめる

プレゼンの最後、Q&Aに入る前に、ここだけは伝えたいというポイントを1ページにまとめましょう。このスライドでは、内容が確実に伝わっているかどうかリスナーをよく観察します。判断がつかなければ、一点一点、誰かを指名して感想なり意見なりを直接聞いてしまうと確実です。

ひたすら練習をする

2, 3回練習して本番に臨むようなことをしてはいけません。少なくとも色を変えたキーワードをちらっと見ただけで、すらすらと話ができるまでには練習してください。

長い文章で入れる切れ目には気をつけてください。英語には切れ目を入れるのに自然なポイントがあります。カンマやthat節の前に入れるはもちろん、よい箇所がなければ前置詞の「前」に入れます。

話す際に、大げさに抑揚を付けてください。日本人に多いのは、単調にぼそぼそ話すパターンです(日本語がそういう言語なので)。多少芝居がかっているくらいで丁度良いと思います。気持ちを入れましょう。

相手に話しかける

本番では、そこにいる相手に話しかけるようにプレゼンします。伝えたいことを訴えかけましょう。スライドをずっと見ているのも駄目です。緊張を和らげるために「野菜が並んでいると思え」というアドバイスを聞いたことがありますが、これはよくありません。目の前にいるあの人やあの人に、直接話しかけましょう。

余裕があれば、聴衆の反応を見ながら、話す内容を減らしたり、もう少しゆっくり話したりといった微調整をしましょう。

終わりに

偉そうなことを書きましたが、私のプレゼンはお世辞にも上手ではありません。それでも上記で挙げた方法を使って、これまで言いたいことを伝えてきました。私がアメリカに最初に出向となるきっかけ(の一つ)は、私の行った交渉プレゼンに対して現地会社のSenior Vice Presidentが"outstanding"と言って、その会社への私の出向を日本の幹部に打診してくれたことです。(その人には今でもとても感謝しています)

あまり格好良いやり方ではありませんが、英語でのプレゼンに慣れていない日本の方に、少しでもお役に立てればうれしいです。Good luck and have fun!

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