コントリビュートしやすいOSS
個人的な意見として、以下のような点があるプロジェクトはコントリビュートしやすそうだなと思う。
- コントリビュート方法が書かれた記事がある
- 他の人もコントリビュートしている
- 他人のプルリクを見ることでなんとなく雰囲気がわかる
- 開発方法が書かれている
- 「コントリビューターの人は
git clone
してnpm script ***
コマンドを打ってください」みたいなのがREADMEに書かれている
- 「コントリビューターの人は
- 巨大すぎない
- 注目されているリポジトリやプルリクは議論が紛糾しがち?
- 雰囲気
- ギスギスした雰囲気のOSSよりオープンなOSSのほうが参加しやすい
- 日本人のコントリビューターが既に参加している
- いざとなったら日本語で聞ける人がいる
以下の記事も参考になる。
個人的には、以下の条件が揃っているとコントリビュートしやすいと思います:
- 技術的に興味のもてるプロジェクトである
- コントリビュートしたい人向けのドキュメントが充実している(開発の始め方、テストの走らせ方、コードのアーキテクチャがドキュメントにまとまっている、など)
- コードが複雑すぎず、がんばれば処理の流れを読み解くことができる
- コミュニティが活発である(issueやPRへの対応が早く、スムーズに事が進みます)
- good first issue が付いた issue で、まだ他の人が着手していないものが多くある
- メンテナに日本人がいて、日本語でやりとりできる
https://zenn.dev/magurotuna/articles/25436752b7c32c
コントリビュートしづらいOSS
コントリビュートしづらそうだなと思った例をいくつか挙げる。
- プルリクを出してからマージするまでに3年間かかった人(途中誕生日ケーキで3周年をお祝いしている)
I bought this PR a birthday cake for its third birthday.
https://github.com/microsoft/TypeScript/pull/29374
- プルリクを出したもののレビューされず放置され、「古くなったのでcloseします」と言われるパターン
This experiment is pretty old, so I'm going to close it to reduce the number of open PRs.
https://github.com/microsoft/TypeScript/pull/42634#issuecomment-1136501587
- 機械翻訳の誤訳を報告したら炎上した人
Microsoftの社員様からこんなチケット判るわけがないという言葉をいただいた
マイクロソフトコミュニティはビジネス上のつながりが強すぎて、深い形でのコントリビュートがされて当然、そうでなければやらないほうが良いというのがあるんだろうなぁと思いました。
自称有識者が出てきて物知り顔でちんぷんかんぷんな解説が始まり、レポーターが疲弊する
https://megascus.hatenablog.com/entry/20180726/1532557216
最初から完璧なプルリクを出せるコントリビューターはいないので、そういうプルリクでも割り切って対応する(変更すべきところは指摘する)くらいのドライさが受け入れ側にあると、こちらも安心してプルリクを出せる。
プルリクを受け入れる余裕がなさそうなプロジェクトは、コントリビュートしづらい。
まとめ
コントリビュートする側はお客様ではないし、コントリビュートされる側もお客様ではないけど、コントリビュートしやすいOSSとしづらいOSSがあるのは確か。
未知のプロジェクトにコントリビュートするときは特に、コントリビュートしやすいOSSのほうがありがたい。