2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【GitHub Actions】DenoのカバレッジをCodecovで出す

Last updated at Posted at 2021-06-20

自分はちょっとした書き捨てのスクリプトのために、よく使う関数をGitHubにまとめて置いています。とりあえずGitHubに置いておけば、rawファイル用のURLを用いてどこからでもimportできるので便利なんですよね。

GitHubに置いたついでに、GitHub ActionsとCodecovを使ってDenoのカバレッジツールを試してみました。

カバレッジとは

Denoには組み込みのテストランナーがあります(deno testコマンド)。コード全体のうち、テストが実行された割合(カバレッジ)を出力してくれる機能もあります(deno coverageコマンド)。
今回は、GitHubと連携してカバレッジを表示してくれるCodecovというサービスを使って、GitHubへのpush時にカバレッジを自動で表示させたいと思います。

GitHub Actionsの設定

/.github/workflows/test.ymlファイル内に設定を書いていきます。

Git Checkout

リポジトリをチェックアウトします。

- name: Git Checkout Module
  uses: actions/checkout@v2

Denoのインストール

GitHub Actions上にDenoをインストールするためのアクションが存在します。
少し前までdenolib/setup-denoというコミュニティ作成のアクションが主流だったのですが、今は新しく公開された公式のdenoland/setup-denoを使うことが推奨されています。

- name: Use Deno
  uses: denoland/setup-deno@v1
  with:
    deno-version: v1.x

テスト&カバレッジ収集

deno testコマンドでカバレッジを出すことができます。

- name: Test
  run: deno test -A --coverage=coverage

上記のコマンドを実行すると、/coverage/ディレクトリにカバレッジのデータが出力されます。

lcovファイルの出力

deno coverageコマンドでlcovファイルが出力できます。

- name: Create coverage report
  run: deno coverage ./coverage --lcov > coverage.lcov

上記のコマンドを実行すると、/coverage/ディレクトリのデータからlcovファイルを作成し、coverage.lcovに吐き出してくれます。

Codecov

ファイルをCodecovにアップロードします。
Codecov公式のアクションを利用します。

- name: Codecov
  uses: codecov/codecov-action@v1.5.2
  with:
    file: ./coverage.lcov
    fail_ci_if_error: true

その他

ついでに、リンター、フォーマッター、型チェックのコマンドも実行したいと思います。

- name: Format # フォーマッター
  run: deno fmt --check
- name: Lint # リンター
  run: deno lint
- name: Type Check # 型チェック
  run: deno test --no-run $(find . -regex '.*\.\(js\|ts\|jsx\|tsx\|mjs\|mjsx\)' -printf '%p ')

GitHub Actionsではファイル名のglob展開が使えないようだったので(調べれば使える方法があるのかもしれませんが)、型チェックのファイル指定にはfindコマンドを使用しています。
全てのファイルを型チェックしていますが、(Worker用のファイルがあるなど)この挙動が望ましくない場合は適宜変更してください。

最終的に完成したのが次のファイルです。

/.github/workflows/test.yml
name: Format & Lint & Type Check & Test & Coverage

# push時とpr時に実行
on: [push, pull_request]

jobs:
  test:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - name: Git Checkout Module
        uses: actions/checkout@v2
      - name: Use Deno
        uses: denoland/setup-deno@v1
        with:
          deno-version: v1.x # 最新バージョンを使用
      # フォーマッタ
      - name: Format
        run: deno fmt --check
      # リンター
      - name: Lint
        run: deno lint
      # 型チェック
      - name: Type Check
        run: deno test --no-run $(find . -regex '.*\.\(js\|ts\|jsx\|tsx\|mjs\|mjsx\)' -printf '%p ')
      # カバレッジ計測
      - name: Test
        run: deno test -A --coverage=coverage
      # lcovファイル出力
      - name: Create coverage report
        run: deno coverage ./coverage --lcov > coverage.lcov
      # Codecovにアップロード
      - name: Codecov
        uses: codecov/codecov-action@v1.5.2
        with:
          file: ./coverage.lcov
          fail_ci_if_error: true

Codecovとの連携

Codecovに登録

公式ページからサインアップします。GitHubアカウントと連携させることができます。

プルリクにカバレッジを表示

公式Github Appsをインストールすると、プルリクのコメントでカバレッジを表示してくれます。

image.png

バッジを表示

Readme.mdにバッジを表示させることができます。
リポジトリ > Settings > Badgeからマークダウン用のコードをコピペすると、画像のようなバッジが表示されます。
image.png

以上の手順で、GitHub ActionsとCodecovを連携させ、Deno用コードのカバレッジを出すことができました!

感想

GitHub Actionsでリンター、フォーマッタ、型チェック、テスト、カバレッジをチェックするようにしました。
ところで、ここまでDeno以外の追加のツールを一切使っていないのにお気づきでしょうか。
Node.jsの場合は、ESLint、Prettier、tsc、Jestをインストールした上で、それぞれに対して設定ファイルを書く必要がありました。しかし、Denoの場合は組み込みのツールが利用できるため、追加のツールが一切必要ありません。とても便利ですね。

(ところで、コアチームはESLintとPrettierとJestとCloudflare WorkersとESDocとnpmを同時に保守管理しているようなもので、かなり忙しそうに見えますね…)

2
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?