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Deno の test で fetch を stub (mock) する

Last updated at Posted at 2022-08-17

テスト中、fetch関数の動作を一時的に書き替えて、任意の値を返すように変更する方法について解説します。

fetchをstubする方法

Denoのテストで一時的に関数の動作を書き換える時は、標準ライブラリのtesting/mockモジュールを使用します

このモジュールにはstub以外にもspyやらFakeTimeやら色々入っているのですが、今回はstubのみ取り上げます。

stub関数の使い方

以下のように書きます。

test.ts
// deno test

import { assertEquals } from "https://deno.land/std@0.152.0/testing/asserts.ts";
import {
  assertSpyCallArgs,
  assertSpyCalls,
  stub,
} from "https://deno.land/std@0.152.0/testing/mock.ts";

Deno.test({
  name: "fetch test",
  async fn() {
    const mockFetchText = "__MOCK_FETCH__";
    const fetchStub = stub(
      globalThis,
      "fetch",
      () => Promise.resolve(new Response(mockFetchText)),
    );
    try {
      // テストコード
      const res = await fetch("foo.com");

      // fetchの結果が書き変わっていることを確認
      assertEquals(await res.text(), mockFetchText);

      // fetchの0回目の呼び出しの引数を確認
      assertSpyCallArgs(fetchStub, 0, ["foo.com"]);

      // fetchの呼び出し回数が1回であることを確認
      assertSpyCalls(fetchStub, 1);
    } finally {
      // 必ずrestoreを呼んで、fetchのstubを解除する
      fetchStub.restore();
    }
  },
});

ポイントはstub関数を呼んでいるところです。
この関数が以下のように呼ばれると以降はfetchの実装がモックしたものに切り替わります。

// globalThis の fetch プロパティを 3番目の引数に渡した関数で置きかえる
const fetchStub = stub(
  globalThis,
  "fetch",
  () => Promise.resolve(new Response(mockFetchText)),
);

テストの最後には、必ずstubを解除しましょう。stub.restore()関数を利用します。

try {
  // ここにテストコード
} finally {
  fetchStub.restore();
}

finally節の中で呼ぶことで、テストが途中で失敗した場合にもstubが解除されるようにします。

assertSpyCallArgs / assertSpyCalls

テスト用のユーティリティとして、assertSpyCallArgsassertSpyCallsが用意されています。
これらの関数を使うと、スタブがどのような引数で呼び出されたのかや、何回呼び出されたのかが分かります。

// fetchの0回目の呼び出しの引数を確認
assertSpyCallArgs(fetchStub, 0, ["foo.com"]);

// fetchの呼び出し回数が1回であることを確認
assertSpyCalls(fetchStub, 1);

これらの関数は、結果が期待通りでなかった時にthrowし、テストを失敗させます。

実はこれ以外にもテストに便利なユーティリティー関数がいくつか存在しているので、詳しくは↓を参照してください!

まとめ

  • fetch関数をスタブするには、testing/mockモジュールを使用する。
  • スタブした関数がどのように呼び出されたかを知るには、assertSpyCallArgsassertSpyCallsを使う。
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