1. IBM Cloud Pak for Integration とは
IBM Cloud Pak for Integrationは、システム連携に必要な機能が、Red Hat OpenShift上のコンテナとして提供される、クラウド時代における統合ソリューションです。
詳細につきましては、製品サイト IBM Cloud Pak for Integration - 概要 - 日本 | IBMもご参照ください。
2. IBM Cloud Pak for Integration の導入方法
ここでは、バージョン「2021.2」の導入の概略を示します
2.1. OpenShift Container Platform の準備
前提となるOpenShit Container Platformの環境を用意します。
サポートされているバージョンは、4.6.8 以降 または 4.7.x となっています。
ベアメタル環境へのUPIによる導入は、下記記事等が参考になります。
赤帽エンジニアブログ OpenShift 4.2 UPIインストール（4.1からの変更点）
IBM CloudでもManaged Serviceとして提供されておりますので、そちらの環境を利用することも可能です。
詳細：Red Hat OpenShift on IBM Cloud
また、環境に応じて、ストレージ環境をご用意ください。
2.2. IBM Cloud Pak for Integration の導入
2.2.1. OperatorHUBへの登録
以下の手順にて、Operator HUB にIBM Cloud Pak for Integration のカタログを登録します。
- yamlファイルを作成します。
apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1
kind: CatalogSource
metadata:
name: ibm-operator-catalog
namespace: openshift-marketplace
spec:
displayName: IBM Operator Catalog
image: 'icr.io/cpopen/ibm-operator-catalog:latest'
publisher: IBM
sourceType: grpc
updateStrategy:
registryPoll:
interval: 45m
- 作成したyamlファイルを適用します。
$ oc apply -f catlog.yaml
2.2.2. Entilement Keyの登録
以下の手順にて、Entitlement Keyを登録します。
1)IBM Container Libraryにアクセスし、Entitlement Keyを確認します。
- 以下のコマンドを実行します。
$ oc create secret docker-registry ibm-entitlement-key \
--docker-username=cp \
--docker-password=<entitlement-key> \
--docker-server=cp.icr.io \
--namespace=<target-namespace>
※<entitlement-key>は上記手順で確認したキーの値、<target-namespace>は導入先のnamespace(プロジェクト名)に置き換えてください。
2.2.3. Operatorの導入
以下の手順にて、IBM Cloud Pak for Integration のOperatorを導入します。
1)OpenshiftのWEBコンソールにログインし、「Operator」の中にある「OperatorHub」を選択します。
2)検索ボックスに「ibm cloud pak for integration」と入力し、検索します。
3)リストの中から「IBM Cloud Pak for Integration」を選択、クリックします。
4)「インストール」をクリックします。
5)必要事項を入力し、「インストール」をクリックします。
6) Operator の導入が開始されます。
7)インストールが終わると以下のような画面になります。
2.2.4. Platform Navigator の導入
以下の手順にて、Platform Navigatorを導入します。
※Platform Navigator: IBM Cloud Pak Integration 管理の入り口となるダッシュボード
1)OpenshiftのWEBコンソールにログインし、「Operator」の中にある「インストールされたOperator」を選択します。
2)検索ボックスに「platform navigator」と入力し、検索します。
3)リストの中から「IBM Cloud Pak for Integration Platform Navigator」を選択、クリックします。
4)「インスタンスの作成」をクリックします。
5) License Acceptを「true」、Storage ClassにRWXをサポートするStorage Classを選択し、「作成」をクリックします。
6)Platform Navigatorが作成されます。ステータスがReadyになるまでしばらく時間（数十分）がかかります。
7)ステータスがRedyになったら、名前のところをクリックし、詳細画面に遷移します。
8)Platform Navigator UIのリンクをクリックすると、Platform Navigatorの管理画面が表示されます。
9)認証タイプの選択が出たら、「IBM提供の資格情報（管理者のみ）」をクリックします。
10)ユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
※ユーザー名とパスワードは、シークレット「platform-auth-idp-credentials」から確認可能です。
2.2.5. API Connect の導入
以下の手順にて、API Connect を導入します。
1)Platform Navgiator にアクセスします。
2)メニューから「Integration capabilities」を選択します。
3)「Create capability」をクリックします。
4)「API Management」を選択し、「Next」をクリックします。
5)ここでは、最小限の環境の「One Node- Minimum」を選択し、「Next」をクリックします。
6)LicenseやStorage class等必要な項目を入力し、「Create」をクリックします。
7)Integration capabilityが作成されます。ステータスがReadyになるまでしばらく時間（1時間以上）がかかります。
8) ステータスがRaedyなれば導入完了です。