はじめに
未経験でSierに転職し、RPAに半年間携わりました。
言語を用いたコーディング開発に従事することをイメージしていた私にとっては、
少し驚きの配属でしたが、貴重な経験ができたと思っています。
そこで、
「初めての現場としてRPAはどうだった?」、「技術的にはどのようなことが学べる?」
などの視点で、私の体感を正直に話していこうと思います。
"IT業界の門を叩いたばかりで、これからRPAに携わる可能性がある、もしくは携わる”
という方の参考になれば幸いです。
幅広い工程を経験
真っ先に思いつく、RPAの現場に配属されて1番良かったと思える部分があります。
それは、仕様検討、設計、テスト、デモ、本番稼働といった幅広い業務にメインの担当者として従事できたことです。
RPAはシステム開発とは異なり、開発規模が比較的小さいため、一つの開発案件を短期間かつ少人数で進めていきます。
そのため、半年という期間の中でも、前述した工程全てに携わり、複数の開発案件、改修案件に携わることができました。
正直、未経験一年目なんて、"設計をひたすら"、"テストをひたすら"パターンもあり得るなと思っていたのですが、、、
実際は、
自分で仕様を詰めたものを開発し、テストを行い、ロボット稼働をお客さんの前で実施し、ロボットがうまく稼働して、「億劫だった作業がはかどります。本当にありがたいです」という感謝の言葉もセットでいただくという、フルコースを味わうことができました!
もちろんシステム開発程の技術レベルや規模感ではありませんが、開発案件の最初から最後までを全うする、"小さな成功体験"を積めたのは、RPA現場に配属されたからこそのメリットでした。
未経験の自分にとっては、この上ない経験ができたと思います。
技術的に学べる事
基本的にRPAはフローチャートをベースにローコードで開発を行います。
なので、しっかりとフローチャートを元に処理ロジックを構築していく能力が身に付いたと思います。
開発の題材は主に、
業務システムへの情報登録、情報抽出、Ofice関連業務(エクセル、Outlook)など、
直観的に理解しやすいものなので、ロジック構築に対する敷居が低いのもRPAのメリットです。
言語開発では、このフローチャートの構築に各言語のお作法が加わるというイメージなので、言語開発を今後考えている方でも、RPA開発は良い経験になると思います。
あえてデメリットを正直に言うならば
IT分野の未経験の方などは、これから技術的な知識をたくさん吸収していきたいと切望している人も多いと思います。
RPAは短いスパンでどんどん開発を行っていくため、比較的短期間で多くの開発案件や改修対応に携わることができると思います。
しかし、基本的にはローコードでのシンプルな開発(システム開発と比べると)のため、個人差はあると思いますが比較的早い段階で、新たな技術的な学びが減ってくる可能性があります。
IT分野で技術的な知見を広げていきたいという人にとっては、長期間RPAに携わることはデメリットとなる可能性はあると思います。
(RPAは良いとゴリ押ししても良かったのですが、正直にそこはデメリットだと思ったので記述しました笑)
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
RPAをやってみての個人的な体感を書かせていただきました。
IT未経験の自分にとって、RPAの現場は自身を成長させる
良い土壌であったことが伝えたかったです。
是非、未経験、新卒エンジニアの方は参考にしてみてください!