はじめに
元々バックエンドエンジニアをしていた筆者。
プロジェクトマネージャーが休職や退職で、複数の案件がPM不在となり急遽プロジェクトマネージャーとして案件を担当することに。
引き継ぎもなくPMとしてアサインされた案件は、n億円規模の新規モバイルアプリ開発。
見るからに遅延していて高稼働なメンバーたち。
案件のルールや各メンバーの責任範囲が不明瞭、開発するものがどこまでの範囲かメンバーもわかっていないなどなど、火種がそこら中にある状態。
そんな中、PMとして立ち回り、あの時こうしておけばよかったと考えた事を振り返りたい。
契約書
まずは契約書を見る。
契約書には大体下記の内容が書かれているはず。
・プロジェクトの範囲
・契約(請負か準委任か)
・納期とスケジュール
・変更管理
・品質保証と保証
上記の内容をおさえた上で、案件の現状が契約した内容とどれだけズレているか把握をしていくのが第一歩。
特に、QCDに関わる内容がどうなっているかが重要。
品質はどこまで担保しないといけないのか、コストを掛けてもよいのか、納期は絶対にズラせないのかなど、炎上している状態から正常に持っていく為にQCDは指標になる。
案件にアサインされた当時は、目の前にある課題を一生懸命潰そうとしていたが、契約を知った上で課題を見て対処する優先順位をつけるべきだった。
ちなみに、社長の知り合いの会社の案件だったからなのか、契約の内容が大雑把で上に書いている内容も詳細には書かれていなかった。
炎上していた原因は契約の段階からだったのかもしれない。
おわりに
契約書は発注者と受注者で合意した内容。
契約書には、責任範囲やお金が発生するのはどういう時か記載されている。
記載されている条件を念頭に置いておかないと、お客様と交渉する時に観点がズレた事を言ったり、契約の範囲に無い無駄な作業をしてしまう場合もある。
筆者自身PMとしての経験は浅いので、こういう観点もあるよなどあれば是非コメントいただけると嬉しいです。