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MYJLabAdvent Calendar 2024

Day 21

Vuforia Engineのマーカー認識精度を向上させる方法

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はじめに

投稿遅れて申し訳ありません!

卒論などに追われていたら、いつの間にかこんな時期に…

さて、今回はそんな卒論の研究で使用したARコンテンツ作成ソフト
Vuforia Engineにおいて、認識精度を向上させるマーカーの作り方を紹介したいと思います!

かなりニッチですが、他のARマーカーでも同様の部分もあるかと思います。
よければ読んでいってください!

ARとマーカーとは?

実際にマーカーの精度についてお話する前に、ARおよびマーカーとは?
というところについて話します。

まず、ARは皆さん知っての通り、
カメラを通して認識した現実空間に、仮想のコンテンツを拡張・表示する技術です。

では、マーカーとはなんでしょう?
マーカーは、ARで表示する際の目印となるもののことです。

マーカーごとに対応するコンテンツを設定することで、応じた場所にコンテンツが表示されたりします。
マーカーは様々な情報を下に認識され、マーカーの内容によっては精度が増減します。

今回は、そんなマーカーの精度を上げることを目標とします。

Vuforia Engineのマーカー認識方法

さて、マーカーの認識精度をあげるために、Vuforia Engineではどのようにマーカーが認識されているかを確認しましょう。

以下のサイトでは、Vuforia EngineのImage Targets(マーカー認識のこと)機能において、どのような変更がマーカーの認識精度に影響するかを紹介しています。
Best Practices for Designing and Developing Image-Based Targets

以上のサイトからわかることをまとめると、以下の条件を満たすことでマーカー認識精度が向上するということになります。

  • 細かい
  • コントラストが高い
  • 繰り返しのパターンがない
  • 鋭い/尖っている部分が多い
  • 画像内の特徴の分布のバランスが取れている

このうち、体感では上2つの『細かい』と『コントラストが高い』という点が大事だと思います。

さて、次からはいよいよ実際にマーカーの精度を測っていきます。

実際のマーカーと精度

Vuforia Engineには、マーカーの認識精度を5段階で評価する機能があります。
その機能を使って様々なマーカーの認識精度をチェックしていきましょう。

今回は、『1』という番号をテーマにマーカーを作ります。

精度0のマーカー

まず、精度0のマーカーがこちらです。

image.png

こちらのマーカーは、先程挙げた条件をほぼ満たしていません。

この状態だと、精度0となっているのでほぼ機能しないマーカーとなっています。

精度2のマーカー

精度1のマーカーを作ろうとしたら、うっかり精度2のマーカーができてしまったので精度1は飛ばします。

image.png

さて、こちらのマーカーは先ほどの精度0のマーカーとほぼ同じです。
しかし、背景の色をグレー→白にすることでコントラストを高め、精度を向上させています。

コントラスを上げるだけで精度が上がりましたが、まだ不安なためさらに精度を上げていきます。

精度4のマーカー

更に精度3を飛ばし、精度4のマーカーがこちらです。

image.png

マーカー全体に模様が広がり、さらにマーカーの精度が上がったと考えられます。

精度5のマーカー

最後に精度5のマーカーがこちらです。

image.png

精度5のマーカーでは、模様を単一ではなく複数にしています。
また、更にマーカー全体に模様を広げることでマーカーの精度向上に努めています。

おわりに

さて、今回はVuforia engineでのマーカー認識精度の向上方法について紹介しました。
みなさんもARマーカーの認識がうまくいかないな…ということがあれば是非参考にしてみてください。

では!!!

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