はじめに
投稿遅れて申し訳ありません!
卒論などに追われていたら、いつの間にかこんな時期に…
さて、今回はそんな卒論の研究で使用したARコンテンツ作成ソフト
Vuforia Engineにおいて、認識精度を向上させるマーカーの作り方を紹介したいと思います!
かなりニッチですが、他のARマーカーでも同様の部分もあるかと思います。
よければ読んでいってください!
ARとマーカーとは?
実際にマーカーの精度についてお話する前に、ARおよびマーカーとは?
というところについて話します。
まず、ARは皆さん知っての通り、
カメラを通して認識した現実空間に、仮想のコンテンツを拡張・表示する技術です。
では、マーカーとはなんでしょう?
マーカーは、ARで表示する際の目印となるもののことです。
マーカーごとに対応するコンテンツを設定することで、応じた場所にコンテンツが表示されたりします。
マーカーは様々な情報を下に認識され、マーカーの内容によっては精度が増減します。
今回は、そんなマーカーの精度を上げることを目標とします。
Vuforia Engineのマーカー認識方法
さて、マーカーの認識精度をあげるために、Vuforia Engineではどのようにマーカーが認識されているかを確認しましょう。
以下のサイトでは、Vuforia EngineのImage Targets(マーカー認識のこと)機能において、どのような変更がマーカーの認識精度に影響するかを紹介しています。
Best Practices for Designing and Developing Image-Based Targets
以上のサイトからわかることをまとめると、以下の条件を満たすことでマーカー認識精度が向上するということになります。
- 細かい
- コントラストが高い
- 繰り返しのパターンがない
- 鋭い/尖っている部分が多い
- 画像内の特徴の分布のバランスが取れている
このうち、体感では上2つの『細かい』と『コントラストが高い』という点が大事だと思います。
さて、次からはいよいよ実際にマーカーの精度を測っていきます。
実際のマーカーと精度
Vuforia Engineには、マーカーの認識精度を5段階で評価する機能があります。
その機能を使って様々なマーカーの認識精度をチェックしていきましょう。
今回は、『1』という番号をテーマにマーカーを作ります。
精度0のマーカー
まず、精度0のマーカーがこちらです。
こちらのマーカーは、先程挙げた条件をほぼ満たしていません。
この状態だと、精度0となっているのでほぼ機能しないマーカーとなっています。
精度2のマーカー
精度1のマーカーを作ろうとしたら、うっかり精度2のマーカーができてしまったので精度1は飛ばします。
さて、こちらのマーカーは先ほどの精度0のマーカーとほぼ同じです。
しかし、背景の色をグレー→白にすることでコントラストを高め、精度を向上させています。
コントラスを上げるだけで精度が上がりましたが、まだ不安なためさらに精度を上げていきます。
精度4のマーカー
更に精度3を飛ばし、精度4のマーカーがこちらです。
マーカー全体に模様が広がり、さらにマーカーの精度が上がったと考えられます。
精度5のマーカー
最後に精度5のマーカーがこちらです。
精度5のマーカーでは、模様を単一ではなく複数にしています。
また、更にマーカー全体に模様を広げることでマーカーの精度向上に努めています。
おわりに
さて、今回はVuforia engineでのマーカー認識精度の向上方法について紹介しました。
みなさんもARマーカーの認識がうまくいかないな…ということがあれば是非参考にしてみてください。
では!!!