38
32

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

どうしてエンジニアは転職するのか

Last updated at Posted at 2023-11-19

こんにちは!さとうです。

エンジニアの採用について、こんな話を聞いたことがありませんか?

「一生懸命エンジニアを採用しても、1年くらい働いたら退職してしまう。」

「エンジニアを引き留めようとしても、転職先の給料が高すぎて、交渉できない。」

これは、とても頭が痛い悩みですね。

では、なぜこのような問題が発生するのか、原因を探ってみましょう!

「一生懸命エンジニアを採用しても、1年くらい働いたら退職してしまう。」

近年、エンジニアの転職市場が過熱しています。

転職サービスを思い浮かべてもらうと、3つから5つ程度はポンポン出てくるのではないでしょうか。

それでは、なぜエンジニアはこんなに転職するのか、謎に迫っていきましょう。

エンジニアは同じ会社に長く勤めるメリットがほとんどない。

転職ドラフトは、このようなデータを公開しています。

過去の入札結果を見ると、中央提示年収はおよそ600万円から720万円程度を推移しているようです。

また、年代別アップ額の中央値を見ると、20代は130万円から150万円程度、年収がアップしているようです。

年収が300万円程度の場合、毎年100万円程度の昇給を、3年~4年程度続けなければならない。

転職ドラフトのデータを参考にすると、年収が低ければ低いほど、転職のメリットが大きい、ということになります。

これは、市場の競争によって、年収が中央値に寄っていくためです。

市場の競争に勝ち残るためには 「現在の年収が300万円程度の場合、毎年100万円程度の昇給を、3年~4年程度続けなければならない」 ということになります。

つまり、市場の競争に勝ち続ける、または、年収以外の方法でエンジニアを囲い込む、ということをしなければ、エンジニアは退職し続けます。

また、下記の記事も参照ください。
Google re:Work 公正な給与制度を設計し運用する

市場の競争に勝ち続けるために、人事評価や労働環境を改善し続ける。

エンジニアを雇い続けるためには、市場の競争に勝てるような人事評価を用いる、または、労働環境を改善する、ということが重要になります。

エンジニア専用の人事評価を作っても、解決しない。

「他人を完璧に評価することは、絶対にできない」と言われています。

このことから、エンジニア専用の評価軸を設けたところで、正しく評価することはできません

つまり、エンジニアを退職させないためには、エンジニアの評価と関係なく、毎年昇給させる仕組みが必要です(これは、エンジニアの年収が低ければ低いほど、昇給する金額が重要になります)。

労働環境が良い会社は意外と少ない。

このようなデータがあります。

このことから「労働環境が良い会社は、半数以上の会社と比べて優位に立てる」と言えそうです。

結論

エンジニアを雇用し続けるためには 「無条件の昇給と、労働環境の改善が重要」 ということがわかりました。

「エンジニアを引き留めようとしても、転職先の給料が高すぎて、交渉できない。」も同じ理由で説明できますね。

終わりに

今回はエンジニアを無条件に優遇する、という内容でしたが、次回以降、逆の話をしようと思っています。

指摘や補足等あれば、こちらからご連絡ください。

自己紹介

参考資料

38
32
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
38
32

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?