はじめに
JenkinsからWindows環境にてソースコードをビルドする際に、「パス~の一部が見つかりませんでした」というエラーが発生することがあります。この記事では、このエラーの原因と対策について解説します。
事象
ビルド実行時に以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
原因
このエラーの原因として、コピー先の絶対パスの文字数の合計が255文字を超えていないか確認してください。Windowsのファイルシステムには、パスの長さが255文字以内という制限があります。この制限を超えると、ファイルやフォルダへのアクセスや操作が正常に行えなくなります。
対策
このエラーを解消するためには、Jenkinsにてクローンしたソースコードの絶対パスの文字数が255文字以下になるように設定を変更します。以下の手順を実施してください。
1. Jenkinsジョブ名を短縮する
コピー先のパスには、Jenkinsジョブ名が含まれます。ジョブ名が長すぎる場合は、ジョブ名を短くすることでパスの文字数を減らすことができます。
手順:
- Jenkinsにて該当するジョブを選択し、設定画面を開きます。
- ジョブ名を短縮して保存します。
2. 短縮したジョブの表示名を短縮前のジョブ名に設定する
ジョブ名を短縮した結果、表示名がわかりにくくなるのを防ぐために、表示名を短縮前のジョブ名に設定します。
手順:
- ジョブ設定画面の「一般情報」セクションに移動します。
- 「表示名」フィールドに短縮前のジョブ名を入力します。
- 設定を保存します。
これにより、ユーザーがジョブを簡単に識別できるようにしつつ、パスの文字数の制限を満たすことができます。
まとめ
Jenkinsで「パス~の一部が見つかりませんでした」というエラーが発生した場合、その原因の1つとして絶対パスの文字数が255文字を超えている可能性があります。この問題を解決するためには、ジョブ名を短縮し、表示名を短縮前のジョブ名に設定することで、パスの文字数を制限内に収めることができます。
これらの対策を実施することで、エラーを回避し、ビルドを正常に進行させることができるでしょう。この記事がお役に立てば幸いです。エラーの解消に向けて、ぜひ手順を試してみてください。