#Runtime FabricでPersistenceオブジェクトストアを利用する方法
Anypoint PlatformのCloudHub導入では、Object StoreでPersistenceオプションを利用することが出来ます。
↓のPersistentに✔です。
| Object Store Configuration |
|---|
 |
古いバージョンのRuntime Fabric（オンプレミス導入）では、Object Store機能自体を利用することは出来てもメモリー上のデータ保持となっており、アプリケーションのリスタートによりデータが失われていましたが、下記のRuntime Fabric 1.9.1のリリースノートにある通り、Persistence機能が追加されています。
これは、Runtime Fabric on VM / BareMetalでも、Runtime Fabric on Self-Managed k8sのどちらでも利用可能となっています。
| Runtime Fabric 1.9.1 リリースノート |
|---|
 |
CloudHub含め、Anypoint Platformで利用可能なObject Storeについては、こちらの記事を参照ください。
##Persistence Gatewayの構成
Runtime Fabricで、Persistence Object Storeを利用するためには、Persistence GatewayというPodを構成する必要があり、また、データを保持しておく入れ物であるPostgreSQL（バージョン指定あり）を別途用意する必要がありますのでご注意ください。
具体的な手順はこちらに紹介されていますが、下記、簡単に説明します。
-
Runtime FabricでSecretを作成する
RTF on VM / BareMetalの場合は、Controllerノードからkubectlコマンドを実行していきます。
kubectl create secret generic <Secret名> -n rtf --from-literal=persistence-gateway-creds='postgresql://<DBユーザー名>:<DBパスワード>@<DBホスト>:<DBポート>/<DB名>'
DBのパスワードには、@や#等が混ざらないようにしてください。
尚、エントリを削除する場合は、
kubectl delete secret generic <Secret名> -n rtfです。 -
Pod構成用yamlファイルを作成する（テンプレートは、こちらにあります。）
kind: PersistenceGateway
metadata:
name: default
namespace: rtf
spec:
objectStore:
backendDriver: postgresql
maxBackendConnectionPool: 20
replicas: 2
secretRef:
name: <Secret名>
resources:
limits:
cpu: 250m
memory: 250Mi
requests:
cpu: 200m
memory: 75Mi```
1. Persistence Gateway作成
次のコマンドで構成していきます。
```sudo kubectl create -f <Pod構成用yamlファイル名>```
尚、誤った設定などで実行してしまった場合は、createの部分をdeleteに置き換えて削除します。
1. 稼働の確認
次のコマンドを実行することで、RTF関連Podの一覧が得られます。
```sudo kubectl get pods -n rtf```
この中で、"persistence-gateway-xxxxxxxxxx-xxxxx"といったエントリがありますので、このIDを保存します。
そして、このIDを利用して、バックエンドのPostgreSQLデータベースへの接続に成功していることを確認します。
```kubectl logs -f persistence-gateway-xxxxxxxxxx-xxxxx -nrtf```
1. アプリケーションのデプロイ時に、Persistence Object Storeオプションに✔を入れて有効にします。
| RTFアプリケーションデプロイ |
|:-:|
|  |