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AARI - Automation Anywhere Robotic Interface

Last updated at Posted at 2020-10-09

AARI - Automation Anywhere Robotic Interface

AARIがInnovation Dayにて発表されました。
日本国内向けのLaunchは今月下旬になるようです。
このAARIについての概要をまとめます。

AARIに含まれるもの

まず、AARIには下記が含まれます。

  • AARI for Web
  • AARI for Desktop
  • AARI for Applications
  • AARI for Mobile
  • AARI for Voice
    これだけ見ても何ができるようになるのかイメージできませんので、それぞれ少し掘り下げます。

AARI for Web

これは、v11の時にはHuman Bot Collaborationと呼ばれていた機能となります。
HumanとBotがCollaborationする。つまり、Botを実行する人とBotが協働する仕組みとなります。

v11の時との違いとしては、Control Roomに一体化されているという事です。
管理ツールやユーザーがアクセスする先もControl RoomのURLに統一されます。
また、オンプレミス導入時には、別建てのサーバーを立てなくて済むというのも利点です。

では、AARI for Webでは何が可能なのか。
まず、複数のフォームやBotの実行を含むプロセスを定義することが可能となります。
そのプロセスには、承認やエスカレーションを含めることが可能です。
(マネージャーへのタスク自動割当ては、次のバージョンで実装予定。)
そして、このプロセスの実行は、Chrome等のブラウザから行うことが出来ます。
image.png
この図に出てくるユーザー2人の端末には、RPAの実行環境は不要というのも良い所。
Botは、Bot Runnerデバイス上でUnattended Botの形で動作しますので、
プロセスを実行している間、ユーザーは別の作業をPC上で行うことも出来るという事です。

AARI for Desktop

AARI for Desktopは、Interactive Formsと呼ばれている機能になります。
Attended Bot。つまり、手元の環境でBotを稼働させている時に、フォームを利用することでBotとのやり取りが可能となります。

例えば、下記の様なときに使えます。

  • Botの処理対象を指定する
    • 作成対象のレポートを選択し、日付範囲を指定するとか。
    • 処理対象のローカルのファイルを指定するとか。
  • 複数システムからの情報をまとめて表示する
    • 顧客のIDを入力して検索すれば、顧客の基本情報や、サポートチケットの情報、出荷状況等の情報を一括表示するとか。
  • フォームで情報を入力し、複数システムへ登録する
    • 修理の問い合わせに対して、ケースへの登録、代替品の送付を一気に行うとか。

詳しくは、以前記事にした下記を参照ください。
Automation Anywhere A2019でメール配信用ボット

尚、最新版(A2019.16)では、テーブル表示が可能となっていますので、
IQ Botで処理したデータを表示しつつ、横に元の帳票もDocument要素で表示して、内容の確認を行うAttended Botも作れますね。
(A2019.16では日本語表示に問題があるので、日本語UIでテーブルを使うにはA2019.17を待たないといけませんが・・・)

AARI for Applications

ここに含まれるのは、各種アプリケーションまたはサービス用のプラグインまたはコネクタになります。
RPAのクライアントを立ち上げることなく、Botの実行が出来るのが、まず大きな利点となります。

  • Excel Ribbon Plugin
    • ExcelのリボンからBotを実行できるようになります。
    • 実行時にシート上の範囲を指定して、Botにパラメータとして渡すことが出来たりしますので、Excelを中心に業務をされている方は使い勝手が良いかと思います。
  • SFDC Plugin
    • SFDC(セールスフォースドットコム)のワークフローからBotを実行する事が出来ますので、特定のフィールドに入力があった等のイベントを拾って、自動的にBotを実行する事が出来ます。
  • Google Sheet Plugin
    • Excel Ribbon PluginのGoogle Sheet版ですね。
  • MuleSoft Connector
    • MuleSoftのワークフローからBotを実行する事が可能であり、逆に、BotからMuleSoftのワークフローを呼び出すことも可能です。
  • ServiceNow Connector
    • ServiceNowのワークフローからBotの実行が可能になります。

AARI for Mobile

将来、モバイルアプリからBotが実行できるようになるという事ですかね。
既に、Automation Anywhere用のモバイルアプリは、iOS / Android用で提供されていて、
Botの実行状況やBot Insightのレポート表示が出来るようになっていますので、
今後、ここからBotやプロセスの実行が可能となるのかと思います。
外出先からBotを実行して、欲しい情報をメールで届けてもらうといったことも出来るようになりそうですね。
尚、既にCitrix社のMicroAppからの呼び出し連携は可能なことが確認取れていますので、Citrix社ユーザーであればそちらも選択肢ですね。

AARI for Voice

こちらもロードマップアイテムですね。
音声でBotを実行という事ですので、コールセンターのIVR(音声自動応答)であったり、モバイルアプリとかを利用したBot実行になるのでしょうか・・・

まとめ

色々記載しましたが、
基本的には「Botを、社員誰でも、どこからでも使えるようにする。それも対話が可能な形で。」という事かと思います。
Botの活用範囲が広がりそうですね。

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