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Automation Anywhere A2019 - IQ Bot ローカルデバイス(IQ Bot アドバンス パッケージ)

Last updated at Posted at 2020-09-26

Bot Runner上で稼働するIQ Bot

IQ Bot A2019.16から、「IQ Bot [Local Device]」というパッケージが登場しています。
(少し分かりづらいのですが、IQ Bot Advanceという名前のjarファイルとなっており、APeopleよりダウンロードできます。)

従来のIQ Botでは、ドキュメントは一旦IQ Botサーバー側に送信する必要がありましたが、
このパッケージを使うことで、サーバーにドキュメントを送信しない形での変換処理や、大量のドキュメントの一括処理が可能となります。

コマンドは至ってシンプル、「ドキュメントを処理」の一つだけです。
image.png

仕組み

下の表を見てください。
従来のIQ Botについては、各処理がIQ Botサーバー側にて行われていました。
ラーニングインスタンスの作成やValidationの「IQ Botサーバー」は、IQ Botサーバーにブラウザでアクセスして実施するという意味です。

それに対して、IQ Bot Advanceでは、ラーニングインスタンスの作成は従来と変わりませんが、
ドキュメント処理はローカル環境のBot Runnerマシン上で行われます。
つまり、複数のBot Runnerマシンを立てれば、それだけ同時に変換処理を行うことが可能となります。
注意点としては、現状、対応しているOCRエンジンがABBYYのみという事でしょうか。

処理/機能 従来のIQ Bot IQ Bot Advance
ラーニングインスタンスの作成 IQ Botサーバー IQ Botサーバー
ドキュメントの変換処理 IQ Botサーバー Bot Runnerマシン
Validation IQ Botサーバー IQ Botサーバー または Bot等で実施
OCRエンジン 対応エンジン全て ABBYYのみ
カスタムロジック 対応 対応

アクションコマンド

コマンド内のパラメータ指定も至ってシンプルです。

image.png

パラメータ 設定内容
ラーニングインスタンス名 利用するラーニングインスタンスを選択します。
入力ドキュメントフォルダーパス 処理を行う帳票が置かれているフォルダを指定します。福薄うのファイルがあれば全て処理されます。
出力フォルダーパス 結果が配置されるフォルダです。このフォルダ配下にSuccess / Fail / BotNotReadyといったサブフォルダが作成されます。
検証ツールの設定 ValidationをIQ Botのウェブインターフェースで行うか否かの設定。チェックを外した場合は、IQ BotのValidationキューには入らなくなりますので、例えばInteractive Formsを利用したValidation用Botを作成する等の対応になります。

変換結果

実行すると、下記の様にサブフォルダが作成され、処理結果のファイルが配置されていきます。

サブフォルダ 対象 ファイルフォーマット
Success csv変換処理に成功したドキュメント csvファイル
Fail Validationルールに引っ掛かったドキュメント csvファイル
BotNotReady (IQ Botの)BotのステータスがProductionではない pdfファイル

Failフォルダに入った場合は、何らかのValidationルールに引っ掛かっていますが、
csvファイルの中を見るとその理由が分かるようになっています。
image.png

ローカルでValidationを行う方法

ValidationをIQ Botサーバーで行うように設定した場合、当然のことながらIQ Botサーバー側へファイルが送信されます。
どうしてもローカルで処理を完結させたいという事であれば、Validationをサーバー側で行わないように設定します。
A2019.16のInteractive Forms機能では、テーブル表示も可能となっており、
csvファイルから読み込んだテーブル変数の内容をそのまま表示/編集可能となっています。
(2020/9/26時点では、どうやらバグがあり日本語のフォーム表示が出来ないようです。。。)
このテーブル表示と、PDF/png/jpg等を表示するドキュメント表示をフォームに配置することで、Validation用の画面を実装できるようになっています。
また、ダイナミックエリアを利用し、帳票毎または表部分の行毎に表示させてあげるのも良いですね。

注意点・・・

IQ Bot Advanceのパッケージですが、約1.2GBありますので、御利用は時間に余裕のある時で。

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