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【Unity】Serial Port Utility Proをつかってシリアル通信する(Unity2019 & Win10 ※System.IO.Portsは使用しない)

Last updated at Posted at 2019-07-12

Unityからシリアルデバイスへ送信

シリアルデバイスが動作

について書きます。

※受信については今回取り扱いません。
Unityからシリアルデバイスへの送信のみです!すみません。

##実行環境
・Unity 2019.1.8f1
・Serial Port Utility Pro(Unityアセット)  https://portutility.com/ja/
・Windows10

##System.IO.Portsは使いません
・System.IO.Ports
「Unity シリアル通信」でググったら、一番いっぱい出てきました。
しかし、Unity5やWin10で使うには色々とエラー除去する必要があったり、
通信中にフリーズしてしまったりと、ややこしい感じでした。
もっと楽なのが出ていたので(下記)、そっちつかいます。

##Serial Port Utility Proとは?
Unity3Dで使える強力なシリアルポート通信ユーティリティ。

System.IO.PortsではWindowsしかできませんが、
これを使うとAndroid、Linux、MacOS、Windowsでシリアル通信可能に!!

image.png

有料は$78ですが、無料版もあります。

Free Version Limitations
※無料トライアルバージョンでは、以下制約つき
・いずれかのデバイスのデータ転送(送受信)が合計1MBまで使用可能です。
 超過後は自動的に通信が切断されアプリケーションを再起動するまで使用できません。
・ Windows及びMacOSのみサポートされています。
・ 無料バージョンを使用したアプリケーションの配布はできません。

※ちなみに、日本の方が作られたアセットなので、
リファレンスも日本語で非常に取り入れやすかったです👍

##無料版の導入
https://portutility.com/ja/
アセットの公式サイトの、
少し下の方にある、無料版をダウンロード をクリックします。
スクリーンショット 2019-07-12 9.41.49.png
.unitypackageがダウンロードされるので、
Unityを起動している状態でファイルを開きます。
インポートウィンドウが出てくるので
全て選択された状態でImportをクリック。

インポートしたアセットフォルダ>Scriptsフォルダ内に
SerialPortUtilityPro.csがあるので、
シーン上の好きなゲームオブジェクトにアタッチします。

以下のようなインスペクタが表示されます。
image.png
<各項目について上から見ていきます>
Open Methodは、USB / PCI / Bluetooth SSP / TCP Emulator Client & TCP Emulator Server
から選ぶことができます。今回はUSBにします。

基本的には、Auto Openにチェック入れて良いかと思います。
もし、任意のタイミングでOpen()したいのであれば、

private SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro serialPort;

public void OpenFunc()
{
    serialPort = this.GetComponent<SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro>();
    serialPort.OpenMethod = SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro.OpenSystem.USB;
    serialPort.VendorID = "";
    serialPort.ProductID = "";
    serialPort.SerialNumber = "";
    serialPort.BaudRate = 9600;
    //serialPort.ReadProtocol = SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro.MethodSystem.Streaming; //受信の設定なので今回は省略
    //serialPort.ReadCompleteEventObject.AddListener(this.ReadComprateString); //read function //受信の設定なので今回は省略
    //serialPort.RecvDiscardNull = true; //受信の設定なので今回は省略

    serialPort.Open();
}

のように書いて、ボタントリガーなどで呼び出します。

次に、**[Show the devices connected to this PC.]**ボタンをクリックすると、
今パソコンに接続されているUSBデバイスのどれを選択しますか?みたいなのがでてきます。
選択すれば自動的に
Vender ID
Product ID
Serial Number ※空欄になるデバイスもあります(その場合空欄でOK)
Order
に番号を入れてくれます。

基本的には以下のような設定がデフォルトです。
BaundRate・・・9600bps
Parity・・・No
Stop Bit・・・One Bit
Data Bit・・・Eight Bit
Discard Null Receive・・・一般的にどっちかわかんないです
Auto RTS/CTS Handshake・・・はずす
Start DTR Enable・・・いれる

※各用語について分からないなりに調べてみました。
BaundRate(ボーレート)・・・通信速度。単位はbps(bit Per Second)で、300、600、1200、2400、4800、9600、19200などから選択します。
RTS・・・相手側(シリアルデバイス)が正常に動作しているか(電源が入っているか)
DTR・・・こちら側(パソコン)が正常に動作しているか(電源が入っているか)
CTS・・・こちらから相手にデータを送る要求
DSR・・・相手からこちらにデータを送る要求
ハンドシェイク・・・フロー制御のこと。互いに今送受信の状況を確認しあう事で通信の信頼性を確保?するらしい…(よくわからなかった)

##シリアル通信(送信)のメソッドをつくる
SerialPortUtilityProとは別に、
新しいC#ファイルを用意します。
シーン上の好きなオブジェクトにアタッチしておきます。

今回私は、ONボタントリガーでRelayOn()呼び出し、OFFボタントリガーでRelayOff()が呼び出されるコードをつくりました。

using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
using System;

public class SerialHandler : MonoBehaviour
{
    SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro serialPort;
    private string _on = "relay on 0";
    private string _off = "relay off 0";

    void Awake()
    {
        serialPort = this.GetComponent<SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro>();
    }

    public void RelayOn()
    {
        if (serialPort != null)
		{
			if (serialPort.IsOpened())
			{
                serialPort.WriteCR(_on);
            }
        }
    }

    public void RelayOff()
    {
        if (serialPort != null)
		{
			if (serialPort.IsOpened())
			{
                serialPort.WriteCR(_off);
            }
        }
    }
}

serialPort = this.GetComponent<SerialPortUtility.SerialPortUtilityPro>();で、
serialPortをUnityアプリ起動時に取ってくる必要があります。
SerialPortUtilityPro.csがアタッチされているオブジェクトから参照するようにします。
(同じオブジェクトにアタッチしているので、thisにしています)

また、Write()についても何種類かあるので注意です。
Write("Hello!")・・・Write(“Hello!”);
WriteCRLF("Hello!")・・・Write(“Hello!\r\n”); と等価
WriteCR("Hello!")・・・Write(“Hello!\r”); と等価
WriteLF("Hello!")・・・Write(“Hello!\n”); と等価
先頭にもどるか?改行するか?を正しく指定しないと、シリアルデバイスが動きません。
もし、あれ?動かない ということがあったら、ここを見直すと良いかもしれません。
(私の場合はWriteCRが正しく動作しました。)

##まとめ
Serial Port Utility Proはとっても簡単。

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