はじめに
Salesforce開発で手間のかかる部分を、ワンクリックでできるようにしたChrome・Firefoxの拡張機能が多数あります。
しかし、Lightningに非対応であったり、類似する機能のアドオンがやたらにあったり、実際に導入してみなければ何ができるかよく分からなかったりと、使えるものを探すのになかなか苦労しました。
この記事では実際に使用してみて便利だった、Classic環境とLightning環境の両環境対応のアドオンを6つ紹介いたします。
ORGanizer for Salesforce
かなり多機能な十徳ナイフ的なアドオンです。
数ある中から私がよく使う機能をここでは紹介します。
ログイン機能
Salesforceのログインは、複数組織のIDとパスワードを控えるのも、本番・開発環境とSandbox環境でログイン画面が異なっているのも、結構面倒くさいです。 このアドオンでは、事前にIDとパスワードを設定することで、ワンクリックでのログインを実現します。組織の識別機能
複数の組織を取り扱っているときは、自分が今現在どの組織を見ているのか分からなくなる場合があります。
このアドオンでは、アイコンの色を組織ごとに変更し、さらに開いているタブにラベルを付与できます。
これにより、タブをみれば現在の組織が即座に分かるようになります。
クイックリンク機能
Salesforceのお目当ての画面に一発でアクセスする機能です。
ホットキー(デフォルトではctrl + shift + space)で画面に検索バーが表示され、そこから検索で即座に必要な画面に遷移することができます。
開きたい画面は分かっているのに、いちいち設定画面を開いて、そこから一覧画面を開いて...といった手間から解放されます。
代理ログイン機能
ホットキー(デフォルトではctrl + shift + V)で、クイックコンソールと呼ばれる様々な機能を持つコンソールが表示されます。
その中のひとつとして、シークレットモードで代理ログインできる機能があります。
シークレットモードで代理ログインを行うと、管理者ユーザのログイン状態を維持したまま、別ユーザで操作できます。
さらに付け加えるなら、Lightningで代理ログインをおこなうと、ログアウト時に組織からキックされてしまい地味に鬱陶しいのですが、その問題が回避できます。
匿名Apexコードの実行機能
クイックコンソールには匿名Apexコードを実行し、実行時のログを確認できる機能があります。
開発者コンソールから実行して確認するよりも、格段に手軽です。
いま紹介したもの以外にも、まだまだ多彩な機能があります。
さらに詳しく知りたい場合はここを参照してみてください。
Salesforce Inspector Reloade
Chrome
Firefox
データを詳細に確認するのに便利なアドオンです。
インストールすると画面右端にクリックで展開するメニューバーが現れます。
こちらも機能の一部を紹介いたします。
Show All Data機能
レコードのページレイアウトに表示されない項目も含めて、すべての項目の値の確認と更新ができる機能です。
レコードの確認以外にも、オブジェクト定義の確認としても検索やソート機能などが充実しているため、かなり使いやすく愛用しています。
Data Export機能
SOQL文での検索が行えます。やはり開発者コンソールよりも手軽にSOQLによるデータの確認が行えます。
出力結果はExcel,CSV,JSON形式でコピーができ、データローダーよりもExportが簡易で楽です。
Salesforce DevTools
Chrome
Firefox未対応
これも有用で幅広い機能をもつアドオンです。
こちらの紹介記事が分かりやすいです。(他力本願)
Salesforce Profile Reader
Chrome
FireFox未対応
組織のプロファイル・権限セットごとの権限を全て一覧化して表示する拡張機能です。
プロファイル・権限セットに関わる内容であれば、恐らくほとんど一覧表示が可能です。
Excel・CSVの出力も可能であり、資料の作成の下敷きに使用するのにも便利です。
Apex Debugger
Chrome
Firefox
ホットキー(Shift + w)でより便利になったデバッグログ画面を表示します。
全てのデバッグログに対して検索ができたり、表示する内容に絞り込みをかけたり、対象となったレコードのIDをリンク化してレコード詳細ページに遷移したりと、痒い所に手が届くアドオンです。
また、START LOGGINGをワンクリックで、30分のユーザ追跡フラグを作成してくれるのも地味に嬉しいです。
Salesforce.com Quick Login As
Chrome
FireFox未対応
アイコンをクリックで組織のユーザーの一覧を表示し、Loginをクリックで代理ログインできます。
ユーザー一覧を見てログインしたいときはこちらを利用しています。