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エンジニア(engineer)の由来を噛み砕く 

Last updated at Posted at 2020-07-29

近況報告

 7月の半ばに自社サービスの会社のインフラ部門で内定をいただき,受理しました。八月から勤務開始です。転職のプロセスについては別途無料noteにまとめたいと思ってます。5月からの就活,長丁場でした。コロナの影響でほとんど選考が進まず,時には致命的な回答ミスで志望度が高い企業にお祈りをいただいたりしました。苦しい人が多くいる中でなんとか就活を成功できて良かったです。

今回の内容は,自身が投稿した無料noteの内容をもとに執筆および加筆しました。

今回のお題 エンジニアの由来について

対象

駆け出しエンジニア
エンジニアに転職しようと考えているひと

語源

 エンジニア(engineer)は指す意味は広く,ラテン語の「ingenium」を語源としています。直訳すると「エンジンを取り扱う人」と読めるため,産業革命当時の蒸気機関のエンジンから生まれたものと思ってしまいますが,それ以前よりエンジニアという言葉は存在していたそうです。
 
 中世において,動力である水車もまたエンジンと呼ばれており,それを直すひとはエンジニアと呼ばれていました。そして現在では技術者全体のことを指す言葉として浸透しています。

 語源をもっとみていきますと。「ingenium」の「gen」は「生み出すもの」という意味です。「generate」とという単語からも想像できるでしょう。英語は漢字の部首のように単語の意味に関連する言葉が含まれていたりします。例えば,「re」であれば,「再び,元に戻す,後ろ」という意味があります。「regret,reduce」がそうですね。こんな感じで内部で何かエネルギーを生み出すものという意味が「engine」にはあると考えることができます。蛇足ですが「~er」は「~する人」です。

現代のエンジニアについて

 エンジニアと呼べる職業にはたくさんの業種が存在しますね。例えば,機械の設計や開発,Web制作,水道や電気の管理を行う人,データの解析をする人もエンジニアです。その中でも**現代において市場価値の高いエンジニアは「パソコンを操るエンジニア」**であり,現代においてエンジニアと言われた場合はこれがほとんど該当しています。

 最近では「パソコンを操るエンジニア」のなかでもweb開発に携わるエンジニアの需要が高い(アツい)ようです。理由としては

・業界が拡大傾向のため,エンジニアを求める企業が増えている。
・実務経験者の人口が業界の需要に対して少なすぎる。
・IT業界の流行の速度ははやく,最新の技術がたくさん生まれるため。
・パソコン1つで作業ができ,作業空間に制限がない働き方をしやすい。
・IT業界は他の業界(教育,飲食など)と親和性が高い。

などなど,ほかの業界と比べて現代的な働き方ができるのが特徴だと考えます。

 エンジニアと言われると,「技術屋」というイメージがあります。私も「人と話さずコツコツやる職人」のイメージがありましたが実際は違いました。実際は**「顧客と疎通を取りながら最適なサービスを開発する職人」**だったのです。

 これはエンジニア特有の偏見でしょう。時計屋でも,オーダーメイドのスーツを作っても,彼らは依頼人の意見を聞かず自身の技術をアピールする修理,制作はしないでしょう。無論レベルが高いことに悪いことはありませんが,エンジニアの本質はそれと同じなのです。

 ただし,クライアントの要望にもランクがあります。

・ランクA ユーザー・クライアントの要望に答える開発を行う。
・ランクB クライアントの要望を受けたランクAのエンジニアから開発の一部を委託される。
・ランクC 委託をうけたランクBのエンジニアが負担軽減のために開発の一部を委託する。
・ランクD 委託をうけたランクCのエンジニアが勉強にもならない雑務を委託する。

 案件を受託する企業はランクA~Dのいずれかに該当しています。そして,ランクが高いほど様々な工程に関わることができ,低いランクではプログラミングはおろか,エクセルや事務作業をすることがあります。SES(システムエンジニアリングサービス,エンジニア派遣業)ではランクAの仕事がほとんどないと考えて良いでしょう。

 顧客と疎通を取りながら最適なサービスを開発する仕事を行うのがエンジニアと言っても,提供するものの絶対的なクオリティが低いままでは市場価値の上昇が見込めません。そのため,市場価値を上げるためにランクの高い業務に関わる努力(転職,打診など)をしていく必要があります。

 今後もエンジニア不足は続き,プログラミングができるだけの人がスクールなどによって大量生産され,下流工程の大部分が「単純労働」のくくりにされる未来は近いでしょう。その時に差別化できるように,自身の技術の研鑽の他に,コミュニケーションスキルや上流工程での経験は重要になっていくでしょう。使われる側ではなく,彼らを使う側になるためのキャリアプランの構築を常に考えていくべきというわけです。

おわりに

 どうでしょうか。そもそもエンジニアってなんなの?という本質的な部分がこの記事を通して理解した人が1人でもいると幸いです。あまりこういう理屈っぽいとこってあまり触れる人が少ないと思うので笑

 webエンジニアの種類とか仕事の具体的な内容,DevOpsみたいな最近のエンジニアのブームに関しては,有識者のqiitaを参考にしてください。

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