アケイベ
アプリ概要
コロナ渦で消えゆくゲームセンターを救いたい! という気持ちで作成したゲームセンター開催限定のイベント投稿型サービスです。
作成した背景
ゲームセンター を救いたいという想い
私は元々ゲームセンターで働き、休日でも都内各地のゲームセンターに通うくらいゲームセンター独特の雰囲気、コミュニティが大好きでした。 そんな大好きなゲームセンターがコロナ渦で続々と閉店していくのを見て今の自分に何ができるのかを考え作成しました。
イベント投稿型にした理由は、
- イベントを開催することでコミュニティが広がるだけじゃなく集客にも繋がりやすい。
- ゲームセンター側での告知(Twitter、HP)だけでは限界があることを知っている。
- イベント主催者をお客さん側に任せることでゲームセンター側の人件費が減らせる。
という点からです。
開発で工夫したこと
N+1問題を解消し処理時間を短縮させた
投稿が増えるにつれて読み込み時間が長くなるのはユーザーが利用する上で不便になると感じました。
原因を調べるためにターミナルでログを確認したところ、N+1問題が発生していることが分かったのでN+1問題を検知するbulletというgemがあることを知り、こちらを導入して問題箇所を特定。
主に画像投稿機能として使用したactive storageによるものだと分かったのでActive Storage上で用意されたwith_attached_attachment_nameというスコープを使用することで読み込み時間を短縮することができました。
運用を考えたオリジナルの管理者機能
運用する上でサービスのアクティブ状況が分かるアナリティクス機能を入れたかったのでオリジナルの管理者機能を作成しました。
主な機能としては、
ユーザー登録状況、イベント投稿状況をChartで表示
全てのユーザー、イベント情報と前日のユーザー、イベント情報を表で表示しPDF出力可能に
バッジ処理とAction Mailerを使用しAdmin Userに現在のユーザー、イベント数と前日のユーザー登録数、イベント投稿数を毎朝6時にメール配信
今後迷惑な投稿やユーザーを削除できる機能を追加予定です。
特に見て欲しい点
小さく作りgithubのリポジトリとして残すまたQiitaにも投稿
各機能を実装する際、ただ実装して終わりではなく、機能ごとにGitHubにリポジトリを作りドキュメント化することで記憶ではなく記録に残るようにしました。
GitHubにリポジトリとして残すことで次回同じ機能を実装する際その機能を前回より早く実装することができます。
GitHubリポジトリ一覧、
Qiitaに投稿することは実装内容を自分の言葉で整理し誰が読んでもわかるように書かなくてはなりません。その結果内容を深く理解することができました。
Qiita記事一覧、
言語切り替え
ゲームセンターで働いていた際、お客様として日本だけでなく海外の方もよく来店されることがあったので海外の方でもこのサービスを使ってもらえるようページ下の言語ボタンを押すことでほぼ全てのページで言語切り替えに対応しています。
現在対応しているのは英語だけですが今後使用人口の多い中国語やスペイン語など様々な言語に対応していきたいです。
開発で苦労したこと
イベント自動閉鎖機能
イベント開催日が過ぎたイベントを自動で閉鎖する機能。ネット上に参考文献がなく、自力で実装していく必要がありました。
機能要件を作成し実装の手順を具体的にしてから実装しました。
具体的な方法は、下記になります。
イベントの期日が過ぎたイベントを論理削除する
イベントカラムにbooleanを持たせる
開催日が過ぎたイベントのbooleanの状態でViewの表示を変更する
論理削除はイベント期日が過ぎたら自動で実行
イベント開催日が過ぎたらbooleanを変更するメソッドを定義
そのメソッドをrakeタスクに登録
rakeタスクを定期実行する
この経験から、未知の機能に対して自ら要件を定義し分解して解決するための試行錯誤とやり遂げる経験を得ました。
この時の様子をQiitaにもまとめました。
Action Textの内容で検索できない問題
イベント投稿のエディターとしてaction text、検索機能としてgem ransackを使用していたのですがAction Textとransackの相性が悪くAction Textで投稿した内容で検索ができないという不具合が発生しました。
なぜ動かないのかという現状を把握した上でSQLの内部結合を用いてAction Textの内容でも検索できるように検索機能を自作しました。
この経験から不具合に対しては現状を把握すること、gemではなく自作で作る対応力と実装力を得ました。
この時の様子をQiitaにもまとめました。
その他工夫したこと
- 20以上の機能数
- 大手イベントサービスを参考に直感でわかるUI
- Rubocopを導入してコードの品質を担保
- RSpecを使用して、約100件のテストコード
- 実際のWebサービスを想定し本番環境にAWSを採用
- 現役エンジニアにコードレビューを受け改善
機能一覧
ユーザー機能一覧
- 新規登録、ログイン機能(devise)
- ゲストログイン機能
管理者機能一覧
- ユーザー、イベント状況Chart表示(chartkick)
- ユーザー、イベント情報PDF出力(wicked_pdf)
- イベント、ユーザー情報管理者にMail定期配信(whenever)
イベント機能一覧
- イベント投稿機能
- 画像投稿機能
- 画像プレビュー機能
- カテゴリ投稿機能(active hash)
- 住所投稿によるMAP表示機能(Google API)
- タグ投稿機能
- イベント詳細機能
- コメント機能
- 参加機能(Ajax)
- クリップ機能(Ajax)
- イベント編集、削除機能
- カレンダー機能(SimpleCalendar)
- パンクズ機能(gretel)
検索機能一覧
- キーワード検索(ransack)
- カテゴリ検索
- タグ検索
- ソート機能
- ページネーション機能(kaminari)
マイページ機能一覧
- 投稿、参加、クリップしたイベントの一覧表示機能
- DM機能
- プロフィール編集機能
- Email Password変更機能
- 退会機能
その他
- 通知機能
- イベントClose機能(whenever)
- 言語切り替え機能
- テスト機能(rspec)
使用技術
- 言語:Ruby (3.0.0)
- フレームワーク:Ruby on Rails (6.1.3)
- フロントエンド:HTML/Scss/JavaScript
- DB:PostgreSQL
- インフラ:AWS (VPC | RDS | EC2 | S3 | Route53 | ACM| ALB)
- ソースコード管理:GitHub
ER図
今後追加したい機能
- 迷惑ユーザー、投稿に対して管理者が削除する機能
- 言語切り替え 日本語と英語以外の言語の追加
- 通知機能の範囲拡大
- 画像複数投稿機能
感想と反省点
課題解決のための設計を1から作り開発する過程や、エラー解決、オリジナルの機能を作るために試行錯誤したことはとても楽しく夢中になりました。
反省点としては、
自分の作りたいものにこだわりすぎて開発期間が長くなってしまったこと、
PFを作り始めるまでの勉強期間を長く取りすぎたことです。
個人開発は勉強している時には気付けなかった予想外のことが沢山起こるため個人開発をしながらその場その場で足りない知識を補っていくというのが一番効率のいい勉強法だと気付けました。
これからも個人開発を続けスキルアップすると共に、困っている人の課題を解決できるようなサービスを作っていきたいです!