はじめに
3か月前にCline触ってみるだけ触ってみて、その後、AIコーディングからは離れていた系エンジニアです。なので、Kiroの情報も全くつかめず、会社の人から教えてもらいました。これのスペックがどうやら面白そうだぞということで、簡単ながら触ってみての体験記を書きます。
Kiroって何?
簡単に言うと、AWSが発表した、Visual Studio Code (IDE) 持ちのAIコーディングエージェントです。作りたいもののなんとなくの指示を与えて、実際にモノを作り上げるバイブコーディング機能はもちろんのこと、今回、Kiroは仕様駆動開発と呼ばれる手法で、モノを作り上げる機能を提供しています。
仕様駆動開発
その名の通り、仕様書をもとに開発を行うというものです。
バイブコーディングの場合、アプリをこんな感じで書いてほしいという指示を出してその時その時の性能で書いてもらうので、どんな仕様で設計し、どのようなタスクのもとこのアプリをAIが作ったのかがドキュメントとして基本的に残っていません (ちゃんとプロンプトで与えれば出るとは思います)。
それに対し、Kiroでは、要件定義、仕様設計、タスクの書き出しと実行のまるで開発者みたいなフローで、アプリを作成します。すごい。さらにVSCodeライク (インストール時に拡張機能や設定をインポートすることも可能) なIDEもついている。無敵やん。
ものは試しで雑な指示出し
思いつきで「スケジュールを登録できるアプリを作ってみて」と自分が言われたら、「いやもうちょい情報くれや」と怒ってしまう、かつ、AI活用初心者かという低レベルな指示でアプリを作ってもらうことにしました。
こんな低レベルな指示でも、がっつり要件を定義してくれました。例えば、「1か月のカレンダーで表示する」「前月と来月のボタンで遷移できるようにする」「スケジュールは編集や削除が可能」と、なんとなーくスケジュール登録アプリってこんな感じというものを省いていたのにも関わらずこれらを書き出してくれました。その後、1か月よりは1週間がいいという感じで要件変更をお願いしたら、すぐ変更してくれました。余計な労力使わせてスミマセン。
この要件定義を承認すると、具体的にどのような技術を使ってアプリを実装するのか、仕様設計書を書きます。これもAIが自分で作ります。出来た設計書を見たとき、思わず声が出ました。人間が逆に見習うべきじゃないかって()
そして、これを承認すると、タスクを書き出してくれます。その後は書いたタスクを人間が順に実行させていって完成です。なので、我々も進捗を把握しやすいのも非常にうれしいです。タスクの中に統合テスト・最終テストなどがあってドン引きしました。
しかーし!!!できたモノを実際に開くとなんとカレンダーが表示できませんと。。。途中まで見ることができてたのに、丁寧にテストもすっごいやってたのに。。。コードを見ると、初歩的な構文エラー。まだまだ人間の出番は続きそうで安心しました。現にこのエラーの修正はAIよりもよっぽど早くできました。簡単だったので笑
触ってみた感想
ホントにすごいの一言です。スケジュール登録アプリを2時間ぐらいで要件定義から動作テスト込みで作ってきたので驚愕しました。ちょっと時々動いているのか心配になるほど、working...という時間が長いときがありましたが、それだけ丁寧に開発してくれているのでしょうね。。。感動。
あと、指示を出すと、Kiroがキョロキョロするんですよね。。。ちょっとした癒しでした。(ただ、アプリが開かないぞ!とKiroに言ったときも同じくキョロキョロするので、不安でいっぱいになりました笑)
まとめ
「まさか・・・ここまでとはな・・・」(某FBI)
スケジュール登録アプリ作成後、そういえば日々の仕事の振り返りが出来るアプリ作ってほしいなあと思って途中まで作成させてます!
→ 要件で、その日の気分を選べてそれを色で分けて視覚的にカレンダーに反映しますって出てきたとき、感動してしまいました。普通に思いつかなかった。即承認しました (自分用なので(∀`*ゞ)テヘッ)