ブラウザ版Skypeについて
業務用PCはセキュリティポリシー上、アプリケーションを自由にインストールできない環境、あるいはMicosoft Storeの起動やStoreアプリの起動に制限がかかっている場合が多いです。
そんな環境下でもクライアント先の担当者さんからの指定でSkypeの利用許可をする場合、制限に引っかかってしまいますが、実はSkypeはWebブラウザ版が公開されています。
とはいえ、Microsoftの傘下に入っていることが関係しているせいか、対応ブラウザはMicrosoft EdgeとGoogle Chromeのみと指定があったりします。
そんなときはデスクトップにショートカットを設置し、ダブルクリック一発でEdgeを起動&Skypeに接続したいですね。
The New Skype for Web is here
Microsoft Edgeブラウザの起動
動作検証環境:Windows10 Pro 64bit Ver.1903
UWPアプリをコマンドで起動
まずは手始めにUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリを起動させてみましょう。
このコマンドで起動できます。
Start shell:AppsFolder[PackageFamilyName]![ApplicationID]
PackageFamilyNameとApplicationIDについて
Get-AppxPackageコマンドとGet-AppxPackageManifestコマンドをPowerShellでアプリ名とともに実行することにより調べることができます。
試しにEdgeを含むアプリを調べる場合、下記のコマンドを実行します。
PS C:\WINDOWS\system32> (Get-AppxPackage -Name *Edge*).PackageFamilyName
Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe
Microsoft.MicrosoftEdgeDevToolsClient_8wekyb3d8bbwe
候補として「MicrosoftEdge」と「MicrosoftEdgeDevToolsClient」の2つ出てきました。
PS C:\WINDOWS\system32> (Get-AppxPackage -Name *Edge* | Get-AppxPackageManifest).Package.Applications.Application.Id
MicrosoftEdge
PdfReader
App
同じく候補として「MicrosoftEdge」、「PdfReader」、「App」の3つ出てきました。
PackageFamilyNameとApplicationIDを利用してEdgeを起動する場合、以下のコマンドを実行します。
PS C:\WINDOWS\system32> Start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge
Microsoft Edgeをコマンドプロンプトから起動
PowerShell経由で起動させる必要があります。
powershell.exe start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge
Microsoft EdgeをURL指定でコマンドで起動
powershell.exe start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge 'https://web.skype.com/'
Microsoft EdgeをInPrivateモードでコマンドで起動
powershell.exe start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge '-private'
Microsoft EdgeをURL指定かつInPrivateモードでコマンドで起動
IDパスを入力するようなWebサービスの場合、セキュリティ上ブラウザに情報を残さないような運用もあると思います。
そんなInPrivateモードを併用する際は下記コマンドを実行します。
powershell.exe start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge '-private https://web.skype.com/'
ショートカットの作成
デスクトップ上で右クリック「新規作成」→「ショートカット」と進みます。
「項目の場所を入力してください」のところにさきほどのコマンドを入力しておきます。
ショートカット名を入力すると完成します。
記事後記
テレカンシステム(テレカンファレンスシステム・テレビ会議システム)って今はたくさん存在してますよね。
昔からある今回のSkype、Google Hangout Meet(Googleハングアウトの後継サービス)、Zoomなど。
アプリケーションのインストール不要で使えるブラウザ版があるのは便利ですね。
セキュリティ上これらのサービスを禁止する場合、残る手段はファイアウォールによるアクセス遮断制御だけとなりますが。