はじめに
クラウド上のIDEであるAWS Cloud9について、AWSのコード管理サービスCodeCommitと簡単に連携可能でしたので、それを記事にしました。
参考
下記ページではCloudShellですが、Cloud9でもデフォルトでgit-remote-codecommit
がインストールされているため、同様のことができました。
手順
CodeCommitでリポジトリ作成
検証用にテストのリポジトリを作成します。
作成したリポジトリの、"HTTPSのクローン(GRC)"というのを、後々使います。
Cloud9作成
設定はデフォルトのまま、最小インスタンス、デフォルトVPC上です。
pip list
で確認すると、ちゃんとgit-remote-codecommit
が入っています。
Package Version
--------------------- -----------
astroid 2.3.0
aws-cfn-bootstrap 2.0
backcall 0.2.0
botocore 1.26.1
decorator 5.1.1
Django 2.0.2
docutils 0.14
git-remote-codecommit 1.16
ikp3db 1.4.1
importlib-metadata 4.11.3
...
git clone
最初に作ったリポジトリのURLを指定してgit clone [HTTPS(GRC)]
を行います。
$ pwd
/home/ec2-user/environment/testRepo
$ ls -la
total 0
drwxrwxr-x 3 ec2-user ec2-user 18 May 19 05:12 .
drwxr-xr-x 4 ec2-user ec2-user 50 May 19 05:12 ..
drwxrwxr-x 7 ec2-user ec2-user 119 May 19 05:12 .git
$
gitの設定
お好みで設定します。
git config --local user.name "ab"
git config --local user.email "email@example.com"
git config --local core.editor "vim"
試しにファイル作成
README.mdを作成します。
$ cat README.md
# タイトル
本文
$
コミットし、PUSH
IAMユーザの権限が十分であれば、問題なく操作できるはずです。
$ git add README.md
$ git status
On branch master
No commits yet
Changes to be committed:
(use "git rm --cached <file>..." to unstage)
new file: README.md
$ git commit
[master (root-commit) bf346e0] docs:README.md追加
1 file changed, 3 insertions(+)
create mode 100644 README.md
$ git push
README.md
なのでリポジトリのトップに表示され、ちゃんとPUSH出来ていることが確認できました。
その他
また、Cloud9にあるGitのツールからでも操作することができます。
変更されたファイルが表示され、ファイルを開いたり、前に戻したり、git addしたり、差分を表示したりしてくれます。
リポジトリ名の右側アイコンをクリックすると、コミットやPUSHができます。
gitコマンドが不慣れな方は、こちらのほうが楽に操作できそうです。
おわりに
今回はCloud9からCodeCommitに簡単に操作できる方法を紹介しました。
Cloud9はクラウド上にあるIDEであり、(会社のルールでローカルPCに自由にインストールできない私にとって)非常に有用なサービスであるため、この連携の簡単さは非常に助かります。
同様な方の参考になれたら幸いです。