はじめに
以前、WndowsのEC2のバックアップからファイルリストアする記事を書きました。
今回はLinuxでやってみました。
概要
以下の事を行って、ファイルリストアを行います。
- ファイルをサルベージするための新しいVMを作成する際、スナップショットから作成したボリュームをアタッチ
- ボリュームまたはパーティションをマウント
- この記事ではUUIDが重複しましたので、マウント前に変更しています
- ファイルをSSHなどでコピー
参考
やってみた
前回と同様、VMをAWS Backupでバックアップし、作成されたスナップショットを用いて行います。
準備:VMのバックアップ
VMを作成して、リストアのためのファイルを作成します。セキュリティグループはSSHでアクセスできるようにしています。
AWS Backupは以前と同じ方法になりますので省略します。
リストアするボリュームをアタッチさせたVMを作成
リストア用のVMを作成します。作成時はボリューム2に、先ほどAWS Backupで作成されたスナップショットを指定します。
マウント
VMにアクセスして、lsblk -f
でアタッチされているデバイスに関する情報を取得します。
UUIDが重複していますので、このままの状態で公式のようにマウントを試みるとエラーになります。
エラーの詳細は、Amazon Linux 2023なので、以下のページを参考にsudo journalctl -r
コマンドで確認します。
対応は以下のページを参考に、UUIDを変更します。
UUIDを変更しないで-o nouuid
を付けてアタッチすると、その場ではうまくいきますが、再起動するとアタッチしたボリュームがルートとして認識されました。UUIDが同じなための動作かと思います。
ファイルを取り出した後も作ったVMを利用する場合は、UUIDを変更した方がよさそうです。
UUIDを変更するコマンドはsudo xfs_admin -U generate
を使います。
あとはSSHを使ってファイルをダウンロードや、元のVMにコピーなどしてください。
おわりに
今回は、LinuxのEC2をファイルリストアする方法を記事にしてみました。
Azure VMでも、Linuxの場合はUUIDが重複してしまうことがありましたので、EC2でも試したところ似たような結果になりました。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。