はじめに
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)はAWS上で動作する仮想サーバーを提供するサービスです。「インスタンス」という単位でサーバーが管理されます。
インスタンスの個数や性能を柔軟に変更できるため、コストの削減や時間短縮が実現できます。
EC2インスタンス作成の流れ
1.AMI(Amazon Machine Image)の選択
AMIはEC2インスタンスを起動するために必要なOSやミドルウェアなどのテンプレートです。
Amazon Linux AMIやMicrosoft Windows ServerといったAWSが標準で提供しているものや、各ベンダーがサービスをプリインストールしたものがあります。
EC2 Image Builder(EC2およびオンプレミスに展開可能な仮想マシンイメージの作成・管理ができるサービス)を利用する方法もあります。EC2 Image Builderを利用することでOSのパッチ当てなどの運用作業とAMI化といった一連の作業を自動化できます。
選択したAMIを元にEC2インスタンスが作成されます。AMIに含まれないサーバー固有のOSの設定や、ミドルウェアの導入は個別に実施する必要があります。
2.インスタンスタイプの選択
インスタンスタイプは、インスタンス作成時に選択できるCPU、メモリ、ストレージ性能、ネットワークキャパシティーの組み合わせです。
インスタンスタイプの名前は、インスタンスファミリー、インスタンスの世代、インスタンスサイズで構成されています。
インスタンスファミリー
m: 汎用
t: 汎用(CPUバースト機能)
c: コンピューティング最適化
r、x: メモリ最適化
p、g、f: 高速コンピューティング
i、d、h: ストレージ最適化
3.キーペアの設定
4.ネットワークの設定
5.ストレージの設定
- Amazon EBS(Elastic Block Store)
EC2インスタンスに割り当てられるブロックストレージで、物理ハードディスクドライブと同じように利用できます。 - インスタンスストア
EC2インスタンスの内部ストレージとして利用できるブロックストレージです。インスタンスを停止するとデータが消失します。高い費用対効果、IOPSがあります。
6.高度な設定
プレイスメントグループやメタデータなどを設定できます。