この記事は ACCESS Advent Calendar 2016 の10日目の記事です。
はじめに
みなさん、英語は得意ですか? 私は英語特化の大学を出ているはずなのに、胸を張って得意とは言えないのが辛いところです。
しかしプログラムではメソッド名やコミットメッセージ、さらには調べ物をする時に英語はつきもの。
自力で考えるのが一番ですが、「この動詞でよかったっけ?」「もうちょいいい書き方はないかな」と不安に思うことも。
そこで Google 翻訳や辞書サイトを使って訳や単語を調べるわけですが、いちいちブラウザを開かなくとも translate-shell を使えば、お使いの shell から単語や文章を翻訳できます。精度が向上した Google 翻訳にも対応しています。
導入
インストールの方法は、公式サイトに幾つか例があります。
ここには載っていませんが、私は Homebrew でインストールしました。
brew install translate-shell
使い方
基本
基本的な使い方では、入力した文字列を英語に翻訳してくれます。
デフォルトでは入力した語の発音も表示します。
$ trans 'こんにちは世界'
こんにちは世界
(Kon'nichiwa sekai)
Hello World
Translations of こんにちは世界
[ 日本語 -> English ]
こんにちは世界
Hello World, Hello World, Hello, world!
翻訳のみ
翻訳したやつだけ欲しい場合は、 -b
--brief
をつけます。
$ trans -b こんにちは世界
Hello World
意味・類義語・用例など
辞書的に使うには -d
--dictionary
をつけます。英英辞書や英語版Wikipediaからも情報を引っ張ってくるみたいです。
単語によっては膨大になるので、ここでの引用は控えます。
他の言語への翻訳
言語を指定して翻訳ももちろん可能です。どの言語に対応しているかは、開発元の CODE LIST を参照してください。
$ trans -b :ja "The download manager is a system service that handles long-running HTTP downloads."
ダウンロードマネージャは、長時間実行されるHTTPダウンロードを処理するシステムサービスです。
対話型
いちいち trans -b 〜と打ち込むのが面倒な場合は、対話型での入力も可能です。
$ trans -I -b
Translate Shell
(:q to quit)
> 設定を外部ファイルに書き出す
Write the settings to an external file
未来へ
導入してしばらく使ってみましたが、まだ翻訳に違和感があったり、訳語から手直しして使った場合がありました。
しかしターミナルから簡単に翻訳できて手軽に使えるので、試してみるのも悪くないと思います。
ACCESS Advent Calendar 2016、明日は @aKatsuhiroMihara さんが担当です。こちらもぜひご購読ください!