この記事について
この記事では、Linux の Unity Hub を利用した際の、設定データ等が保存される場所を記したものです。
ここに記してあるものが全てという保証はできませんが、自分の環境でコマンドで検索した結果を基に書きました。
Windows、Mac でのデータ保存先については取り扱っておりません。
記事作りのきっかけ
訳あって、Unity を使うことになった自分。
重たいイメージがあってあまり使いたくなかったが、Unity 以外に 3D アプリの開発技術は持っていなかったので、大人しく Unity を使うことに。
しばらくして、無事 Unity でやるべきことは済ませた。
さて、当面 Unity を使うことは無いだろうから、プロジェクトファイル以外は PC から片してしまおう。
して、設定データとか Asset Store からダウンロードした Asset の保存先は何処?
まぁ検索すればすぐに・・・Linux の情報が無い。どうして・・・。
Windows や Mac での保存先の情報は見つかったが、どうして Linux は無いの・・・。
という訳で、この記事を作成することに決めました。
(調べ方が悪かっただけかもしれませんが・・・。)
調査方法
まずは調べた環境を。
- OS: Linux Mint 20.1 Ulyssa 64bit
- Unity Hub: 2.4.2
- (一応書いておくと、) Unity (Editor): 2020.1.1f1
自分は以下のようなコマンドで検索しました。
find /* 2>/dev/null | grep -i "unity"
システム上の全てのファイルを表示し、そのうちパスに (大文字小文字区別せず) unity と名のついているものを表示するというものです。
システム含め全ファイルの検索をすると「権限が無い」というエラーメッセージが出ますので、エラー出力は破棄しています。
ちなみに、Ubuntu 系だと Unity デスクトップ環境のファイルも引っかかることがあります。
そんなときは、
find /* 2>/dev/null | grep -i -v "ubuntu" | grep -i -v "mint" | grep -i "unity"
といった具合に、ディストリビューション名を検索から除外してやると良い感じになると思います。
(自分のディストリビューションは LinuxMint なので "mint" を除外。)
本題
自分の環境で調べた結果、以下の場所に Unity のデータが存在することが分かりました。
/home/<user>/.config/unity3d/
/home/<user>/.config/Unity Hub/
/home/<user>/.config/UnityHub/
/home/<user>/.local/share/unity3d/
これに加えて Unity エディター。
場所は初回起動時に設定したものですね。
Unity Hub を起動しなくなるなら、エディターも事前にアンインストールしておきましょう。
(当然と言えば当然ですが、エディターがファイルとしては最も重いです。10GB とかサイズがあります。)
Linux 版の Unity Hub は、実行ファイル 1つがシンプルに配布されているだけで、apt とか yum で入れる感じではありませんね。
道中、root 権限が求められたことも無かったハズなので、ホームディレクトリ外にファイルが保管されるということは無さそうです。
まずは/home/<user>/.config/unity3d/
についてです。
中身の大半はキャッシュが占めているようです。
自分の環境では 1.2GB 近くディスクを消費していたようです。
次に/home/<user>/.config/Unity Hub/
,/home/<user>/.config/UnityHub/
についてです。
これを消して Unity Hub を起動した所、利用規約が表示され、初回起動と同じ動作になりました。
どうやらログイン情報等はここに保管されているようです。
自分の環境では 5.5MB 程度と、そこまでディスク圧迫にはなっていませんでした。
「再度 Unity Hub を起動することがあるかも」というようであれば、残しておいても問題にはならなさそうです。
最後に/home/<user>/.local/share/unity3d/
についてです。
見てみると、ここには Asset Store からダウンロードした Asset (.unitypackage) が入っていました。
しっかり圧縮されて保管されているファイルとはいえ、数があればトータルで数 GB に及びます。
おまけ - プロジェクトファイルから余分なファイルを削減
Unity を PC から片しておくということであれば、プロジェクトファイルも開かないことになるでしょう。
特に支障が無いようなら、import した Asset も除いておきましょう。
解凍した状態の Asset データは、物によっては結構なサイズになりますからね・・・。
ちなみに、自分はプロジェクトを Git で管理していたので、ローカルリポジトリを抹消した後に再 clone という、野蛮な方法でファイル削減しました。
(もちろん、push されていない commit が無いか等を確認してから。)
それから、Unity を Git で管理する際の.gitignore
のテンプレが、探せば色々と出てきます。
消してしまっても良いファイルを、それを見て判断するというのも手ですね。
おしまいに
結果的に、設定ファイル等削除で 3GB 近く、エディター (1つ) アンインストールで 10GB 近く、プロジェクトファイル (2つ) の Asset 等削除で 15GB 近く削減できました。
Unity って、ファイルサイズ多くて重いですよね。
ゲームエンジンの特性上、どうしても仕方無いこととは思いますが・・・。