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オープンソースMAツールのMauticをVagrantで動かす

Last updated at Posted at 2016-07-19

オープンソースのマーケティングオートメーションツールであるMauticを、Macで手軽(?)に動かす手順です。
ローカルのOS環境とは独立させたいため、Vagrantを利用しました。

書いてみたら、全然手軽ではない内容になってしまいましたが、
もう少し簡単な使い始め方や、Mauticの使い方や内部構造も、今後、調べて書いていこうと思います。

Mauticとは

Mauticについては、公式サイトをご覧ください。以下の記事でも紹介されています。

環境

この記事の内容は以下の環境を前提に書かれています。
Windowsでも、ほぼ同じだと思いますのが、今後、試します。
設定などは最低限の内容を書いています。
本番で動かす場合はセキュリティなども考慮しましょう。

  • Mac OS 10.11.5 El Capitan
  • Vagrant 1.8.1
  • Mautic 2.0.1

Vagrant

Vagrantをインストール

Vagrantをダウンロードしてインストールします。

$ vagrant
$ vagrant: command not found

いきなり、つまづきました。この問題のようです。
El Capitanにしてから、Terminalすら使ってなかった..。ひとまず、リンクで解決しました。

sudo ln -s /opt/vagrant/bin/vagrant /usr/bin/vagrant

Centos7のBoxをインストール

こちらからBOXを探します。
任意のディレクトリでインストールを進めます。

mkdir vagrant_centos7
cd ./vagrant_centos7
vagrant init centos/7

Vagrantfileというファイルが作成されますが、以下を変更しました。
まず、IPアドレスで接続できるように設定します。

config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"

続いて、ホストとVagrantのファイル共有をできるようにします。
以下で、Macの../dataとCentOSの/vagrant_dataが共有されます。

config.vm.synced_folder "../data", "/vagrant_data"

Vagrantで、CentOSのBOXを起動します。

vagrant up centos/7

CentoS7が起動します。

Apache/PHP/MySQL

Apacheをインストール

yumを更新

sudo yum -y update

apacheをインストール

sudo yum -y install httpd

apacheを起動します

sudo systemctl start  httpd.service

OS起動時にApacheが自動起動するように設定する。

sudo systemctl enable httpd.service

ブラウザで、http://192.168.33.10/ を確認します。

PHPをインストール

Mautic 2.0.1はPHP 5.6.19以上で動作しますが、今回はPHP7を利用します。

EPELをインストールします。

yum install epel-release

Remiリポジトリを更新します。

rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm

必要なモジュールを一式インストールします。
(Mauticを動かした際にモジュール不足でエラーが表示されたら、追加でインストールしてください。)

yum install --enablerepo=remi,remi-php70 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-mysql php-mcrypt php-intl php-imap phpunit

/etc/php.ini

最低限としては以下を設定します。

date.timezone = "Asia/Tokyo"

MySQLをインストール

CentOS7では、MySQLではなく互換性のあるMariaDBが導入されています。

sudo yum install mariadb mariadb-server

/etc/my.cnf

character-set-server=utf8

起動します。

systemctl start mariadb.service

初回起動設定

systemctl enable mariadb.service

rootのパスワードを設定します。

mysql_secure_installation

接続を確認します。

mysql -u root -p【rootのパスワード】

Mautc用のユーザーを作成します。
CREATE USER 【ユーザー名】 IDENTIFIED BY '【パスワード】';

Mautic

Mauticをダウンロード

ソースをダウンロードします。

wget https://github.com/mautic/mautic/archive/master.zip

zipファイルを展開して、composerでインストールします。
その後、パーミションの変更を行います。

unzip master.zip
cd mautic-master/
composer install
chmod -R 775 ./app/cache
chmod -R 775 ./app/logs
chmod -R 775 ./app/config

mautic-masterdディレクトリを公開するディレクトリにコピーします。
例では、ドキュメントルート以下にmauticフォルダを作っています。

$mv ./mautic-master /var/www/html/mautic

ウェブで設定を行う

ここから先のmauticの設定はウェブブラウザから行います。
先ほど、配置したファイルが見れるディレクトリをブラウザで開きます。

http://hostname/mautic

データベースの接続設定、管理者アカウントの作成などを行います。

cronの設定を行います。

メール配信など定期実行する処理を設定します。

1分ごとにしていますが、お好みで変更してください。
apacheを動かしているユーザーのcronに設定します。

sudo -u apache crontab -e

設定の内容は以下です。

*/1 * * * * sudo -u apache /usr/bin/php /var/www/html/mautic/app/console mautic:segments:update

*/1 * * * * sudo -u apache /usr/bin/php /var/www/html/mautic/app/console mautic:campaigns:rebuild

*/1 * * * * sudo -u apache /usr/bin/php /var/www/html/mautic/app/console mautic:campaigns:trigger

全然手軽ではないですが、起動しましたか?
もう少し簡単に動かす方法も調べたいと思います。

また、今後、Mauticの使い方や内部構造も調べて書いていこうと思います。

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