時間が無い人のための CNCF News まとめ
ComputerWeekly: “Rook 101: Building software-defined containerised storage in Kubernetes” - March 2, 2020
- Kubernetes 上でコンテナ化されたソフトウェアストレージを提供する Rook の紹介記事。(Rook自体は2016年がFirst Commit。)
- Ceph だけでなく、EdgeFS というS3やNFSでアクセス可能なオブジェクトストレージも構築可能。
- Rook のポテンシャルベネフィットとして、ストレージのポータビリティ、水平・垂直スケール、動的プロビジョニング、高速デプロイ等が挙げられている。
2019 CNCF Survey results are here: Deployments are growing in size and speed as cloud native adoption becomes mainstream - March 4, 2020
- 2019年のCNCFサーベイの結果:クラウドネイティブの採用が進むとともに、デプロイのサイズとスピードが向上している
- CNCFを卒業したプロダクトの利用数、サービスメッシュ利用数、サーバレス利用数、リリースサイクルにおける2018年と2019年の比較グラフ等示されている(サーベイ本誌にはもっと情報あり)
- Kubernetes, Prometheus, CoreDNS, Fluentd のプロダクション利用率が高い。逆に Vitess(MySQLベースの分散データベース), TUF(The Update Framework: セキュアな開発フレームワーク) はまだまだといった感じ。
- Ingress Providers は、nginx がダントツ。HAProxyが次点。
- Key Takeaways: ※本誌から抜粋
- 78% of respondents are using Kubernetes in production, a huge jump from 58% last year.
- 18% of respondents indicated they are using a service mesh in production, while a total of 47% are
evaluating the use of service mesh in their organization. - At least 41% of respondents are using serverless technologies.
- An increase in both the number and reliability of CI/CD tools is driving a decrease in manual release cycles
and an acceleration of release cycles. - The use of containers in production has increased significantly – 84% of respondents are using containers in
production, a jump of more than 15% from 2018.
SDxCentral: “CNCF Survey Underscores Cloud Native Popularity” - March 5, 2020
- 上記サーベイに対する第三者のコメント。
- 「21-50クラスタを production にデプロイしているユーザ」はデプロイ数が伸びておらず、全体の利用数増加から考えると50以上のK8sクラスタが減少していることが読み取れる、と指摘している。
Forbes: “15 Most Interesting Cloud Native Trends From The CNCF Survey” - March 5, 2020
- こちらも同じくサーベイのフィードバック。Forbesから。
- 上から3つだけ抜粋
- Kubernetes usage in production is skyrocketing
- Kubernetes プロダクション利用率が爆上がり
- Customers are running at least 2 to 5 Kubernetes clusters in production
- カスタマは少なくとも2-5のk8sクラスタをプロダクションで動かしている
- Public cloud is the most preferred destination while the hybrid cloud is gaining momentum
- public cloud 利用数がもっとも多いが、hybrid cloud も勢いがある
- hybrid cloud において来年度は k8s-based hybrid cloud の利用数の増加が見られるだろう、としている。
- Kubernetes usage in production is skyrocketing
DevClass: “Running containers and Kubernetes? You’re completely normal, CNCF figures show” - March 5, 2020
- こちらも同じくサーベイのフィードバック。DevClass から。内容割愛。
[The New Stack: “CNCF Survey Snapshot: Tech Adoption in the Cloud Native World”] (https://www.cncf.io/news/2020/03/05/the-new-stack-cncf-survey-snapshot-tech-adoption-in-the-cloud-native-world/) - March 5, 2020
- こちらも同じくサーベイのフィードバック。内容割愛。
How Ericsson Is Leveraging Cloud Native to Enable 5G Transformation - March 5, 2020
- 通信キャリアの Ericsson は5G移行のために Kubernetes 含むクラウドネイティブでオープンソースの活用を進めており、実際に利用されているコアシステムで利用されている。
- また、彼らは Cloud Container Distribution と呼ばれる CNCF Certified の Kuberenets ディストリビューションを保有している。
ZDNet: “Kubernetes jumps in popularity” - March 6, 2020
- こちらも同じくサーベイのフィードバック。内容割愛。
The Difference Between API Gateways and Service Mesh - March 6, 2020
- アーキテクチャを考える際に、API Gateway を利用するべきか、Service Mesh を利用するべきか迷った際に利用できる Cheat Sheet を提供(下記)
- (僕自身の経験としては残念ながらこういった検討をしたことがないのですが)既存の仕組みに新サービスを追加する際に、API Gateway もしくは Service Mesh のどちらかを使ったとしてどう組み込もうかな、というイメージです。
画像出典:
https://konghq.com/blog/the-difference-between-api-gateways-and-service-mesh/#cheatsheet
- API Gateway と Service Mesh でユースケースが異なるので、そのサービスを追加する際の要件や状況に応じて適切な方を選択すべし。
- そのサービス自体が製品として直接提供されるものでない限り、Service Mesh を使っていきましょう、というように見えます。
InfoWorld: “The secret to Kubernetes’ success” - March 6, 2020
- Kubernetes 成功の秘訣は、オープンであったこと、としている。
- 単純にオープンソース化することだけではなく、ガバナンスをオープンにすることで、コミュニティがハイスピードでプロジェクトを活性化し、ひいてはそのコミュニティの人々が属する多くの組織が Kubernetes 活用を後押しした。
The New Stack: “Open Policy Agent’s Mission to Secure the Cloud” - March 6, 2020
- OPA (Open Policy Agent) というポリシ管理ソフトウェアの紹介。
- 基本的には Authorization (認可) を行うもので、Rego という宣言的言語でシンプルに定義できる。
- 多様なスタックを一元管理(例:APIゲートウェイ、Kafka、SSH のポリシをOPAで管理)
ディスクレーマ
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