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幸せとメタ認知の相関関係

Last updated at Posted at 2022-12-12

メタ認知とは

新年になると、人々はこれからの1年の目標を立てるかと思う。
英語勉強、ダイエット、読書...
その目標は去年と変わらないのではなかろうか。
やると決めていたのに結局できない目標や計画は、メタ認知が足りないからである。
では、メタ認知とは何か。

メタ認知の概念を定義した人はジョン・H・フラベルらしいが、このテーマには合わないし、面白くないのでここではパスする。
興味のある方は個人的に調べてください。

メタ認知の「メタ」は「高次の」という意味がある。
イメージ的には第三者の立場に立って認知することであり、自分が知っていること、考えることを第三者的な立場で(高次の=メタ)認知することである。
つまり、自分が今何を知っていて、何がわからないのかを知ること、自分の行動がどのような結果をもたらすかを知る能力である。
しかし、これが幸せとどのような関係なのだろうか。

幸せとメタ認知の関係

その質問に答えるためにはまず、「自分はいつ幸せを感じるか」を知る必要がある。
ところが、大体の人々は自分がいつ幸せを感じるかわからない場合が多い。
なぜなら、たとえ幸せな場面に出会っても自分がなぜ幸せなのか「考えない」からである。
「なぜ」幸せを感じるかを知ることは、上で述べたメタ認知とも関連する。
メタ認知が高い人は、自分が幸せになる方法をわかっているからである。
さらに、自分が何をすれば幸せを感じるか、なぜ幸せを感じるかがわかっているので、その方程式に合わせて自分の考え方や行動を決める。

フロー理論

いきなりフロー理論と言われても、何だろう?と思う人もいるだろう。
それほど難しい言葉ではない。簡単にいうと「夢中になる理屈」のことである。
幸せの話をして今度はなんとか理論の話をすると困難する人もいると思うが、しっかりついてくるように...
この理論を提案した心理学者チクセントミハイは「人間はいつ幸せか」をテーマに一つの実験をする。チクセントミハイは、日常生活をしている実験対象の人々に不規則的にアラートを鳴らし、実験対象の人々はアラートが鳴ると、事前に用意したアンケートにその場で答える実験である。アンケートは「今何をしているか」「今は幸せを感じているのか」などの質問である。突然アラートが鳴ると答える実験であるため、信頼度は高い。
この実験により、人間は何かに夢中になる時が幸せを感じる時であることがわかった。
時間がどのぐらい経ったかもわからず夢中になる状態を、チクセントミハイは「フロー状態」と命名した。

フローの条件

ただし、このフローの状態に入るためには、十分解決できる課題に挑戦し、努力しなければならないという条件が必要だった。ここで「十分解決できる」レベルとは、その課題を解く当人が思わなければならない。Aさんなら十分解決できる課題であっても、Aさん本人がその課題に恐れを感じるとフローの状態に入れない。ここでまた必要になるのがメタ認知である。
自分のレベルと目の前の課題の難易度を正しく認識すると、フロー状態に入ることができ、幸せを感じることができる。

暗記実験

メタ認知に関して、韓国で面白い実験を行った。
成績が上位0.1%の高校生たちは、普通の高校生たちと何が違うかを調べる実験である。
実験方法はシンプルで、関連性のない英単語25個を3秒間聞いて暗記すること。
結果は上位0.1%の高校生たちも、普通の高校生たちも、大きな違いがない結果になった。
しかし、実験前に行ったアンケートでは興味深いデータがあった。
上位0.1%の高校生たちは、自分がどのぐらい暗記できるか、一人を除いて全員正確に当てたのに対して、普通の高校生たちはできなかった。これが意味していることは、上位0.1%の高校生たちはどれぐらい暗記ができるかがわかっていることである。
では、どうすればメタ認知をあげて幸せになることができるか。

フィードバック

一番簡単なことはフィードバックを経験することである。ここでのフィードバックとは、他人の判断を受け入れることではない。自分が思ったことが正しいのかを試すことである。例えば、私は勉強をする時には、静かな音楽を流すとより集中できると思っている。ではこれが正しいかどうか実際に試してみることである。ジャンルも変えながら試してみて、静かな音楽を流す時が一番勉強に集中できれば、「勉強をする時には、静かな音楽を流すとより集中できる」と言う考え方は正しいと言える。これを繰り返すことで、自分について知っていくことがメタ認知を上げる方法である。

人間の認知過程を知る

そのほかメタ認知を上げる方法は、人間が物事をいかに認知するか、そのプロセスを知ることだ。メタ認知は自分の認知過程を認知する能力である。したがって、我々がこの世の中をいかに認知するかを知ると、メタ認知は上がるだろう。

読書

メタ認知を上げたいが、本を読まなければいつまでも叶わない夢にすぎない。
本を読もうとすると眠くなる人もいるだろう。
それは自然的な現象である。実際に本を読むために、脳にはかなりのエネルギーを必要とする。
そのため、脳はエネルギーを抑えるために睡眠モードに入ろうとする。
脳の働きについては言いたいことがたくさんあるが、この脳の抵抗に勝って本を読み続けると、自分の知らなかった知識が増え、価値観に変化が起きる。本を継続的に読み続けると、この変化を体で経験するため、メタ認知が自然的に上がる。
世界的な富豪microsoftのビル・ゲイツは年間50冊、ソフトバンクの孫社長は3年半で3,000冊の本を読んだと言われている。
あなたは成功と幸せの両方を手に入れたいと本気で思っているのか。
ならば、今すぐスマホの電源を切って本を読むべきだ。

結論

幸せになるためにはフロー状態に入る必要があり、フロー状態に入るためにはメタ認知の向上が必要であることがわかった。記事が長くなるためここでは述べていないが、何に対してフロー状態なるのかを考えることも必要で、これも結局メタ認知の領域になる。
おそらく「自分はいつ幸せを感じるか」の質問に、この記事はみんなが予想する答えではなかったと思う。多分みんなが考えることは「好きなことをする時」または「思う通りになる時」ぐらいのレベルの答えかと思う。しかし、この記事ではより根本的なことを扱いたかった。自分は何が好きで、何を思っているのかを知るためには、スマホのない誰もいない部屋で自分と向き合う必要があるだろう。長い記事だったが、この記事を最後まで読んだあなたには、ぜひ幸せと成功の両方を手に入れて欲しい。そして、この記事が有益であれば、ぜひ他の人々にも共有して欲しい。人間は社会的な存在であるため、あなたの共有がポジティブな影響として返ってくる。最後に本記事を読んで気になる点があればご連絡ください。最後までありがとうございます。good luck!

referance
フローの体験 喜びの現象学(チクセントミハイ)
完璧な勉強法(ゴ・ヨンソン、シン・ヨンジュン)
EBS<学校とは>:0.1%の秘密
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