TL;DR
Retrospective prime directive by Norman Kerth
背景
「アート・オブ・アジャイルデベロップメント」の「5.3.3 ステップ1:最優先条項」にて、唐突に
この目的を達成するために、私はノーム・カースの最優先条項[Kerth]を思い出すことから、ふりかえりを始める
という一文が登場します。
耳慣れない言葉が急に出てきて混乱したので、それが何を指しているのか調べてみました。
ノーム・カース
Project Retrospectives: Ahandbook for Team Reviews の著者の Norman L. Kerth を指しているらしい。著書は以下のリンクから。
Retrospective prime directiveを逐語訳するなら
Retrospective: ふりかえり(の)
prime: 最優先(最初の)
directive: 指示・指令
といったところでしょうか。
最優先条項本文(日本語)
プロジェクトのふりかえりを行うに当たって、犯人探しではなく建設的に改善策を模索するためにふりかえりの参加者が同意すべきこと、というもののようです。
今日見つけたものが何であれ、チームの全員が、その時点でわかっていたことやスキルおよび能力、利用可能なリソースを余すことなく使って、置かれた状況下でベストを尽くした、ということを疑ってはならない
出典:アート・オブ・アジャイルデベロップメント 5.3.3 ステップ1:最優先条項
最優先条項原文
以下に原文を引用しておきます。
Regardless of what we discover, we understand and truly believe that everyone did the best job they could, given what they knew at the time, their skills and abilities, the resources available, and the situation at hand.