CloudFormation タイムラインビュー/デプロイタイムライン (deployment timeline view)
2024/11/12に AWS CloudFormationでタイムラインビュー(デプロイタイムライン ビュー deployment timeline view) が新しく提供されました
説明文に"x-ray"とありますが、単に「見通すことができる」位の意味で使われており、AWS X-Rayとは関係ないようです。
概要
CloudFormationスタックのリソース作成・更新イベント(ログ)を時系列グラフで表示します。
リソース作成の前後関係が判りやすくなりました。
表示方法
CloudFormation スタックの詳細 画面の「イベント - アップデート済み」タブ(旧「イベント」タブ)で表示できます。
イベント画面には「テーブルビュー」と「タイムラインビュー - 新規」ボタンが新設されました。
「テーブルビュー」が既存のイベント表示です。
「タイムラインビュー - 新規」ボタンでイベント(ログ)が時系列に表示されます。
グラフ左には論理IDが表示されています。作成順に並んでいるようです。
ポップアップ画面表示
グラフをクリックすると、開始・終了などの時間がポップアップで表示されます。
ポップアップ画面で"CREATE_COMPLETE"などの項目をクリックすれば、時刻詳細が表示できます。
表示リソースのフィルタ
表示リソースのフィルタも可能です。下記は文字列 subnet を含むリソースを表示しています。
エラー時の根本原因表示
リソース作成に失敗した場合、ロールバック完了までのタイムラインで表示されます。
下記失敗の例では、ロールバックに時間がかかっていることがよくわかります。
「根本原因を表示」ボタンをクリックすると、グラフ上で「考えられる根本原因」をポップアップウィンドウにて表示してくれます。
ポップアップ画面で"CREATE_FAILED (考えられる根本原因)"をクリックすれば、障害理由を表示します。
テーブル表示(既存のイベント表示)の「状況の理由」で表示されるものと同一ですが、リソース名・タイプ・時間等がポップアップ画面に集められて見やすくなりました。
英語表記
日本語では表示が若干崩れていますが、英語では下のような表示です。
蛇足
AWS ブログに2024/03の結果整合性チェック(Eventual consistency check)変更の説明があり、この説明中の図と今回の更新がよく似ています。この時に思いついたのかな。
「辞書として使える」CloudFormationの本
CloudFormationの辞書として使える本を 詳解 AWS CloudFormation としてマイナビ出版様から出版していただいています。
この本にはCloudFormationの全機能の説明、コマンドの説明、Webコンソール画面操作や仕様詳細、テンプレートファイル仕様、YAMLフォーマットの説明などを記載しています。
またよく見るエラーの一覧も付記しています。
本の補足ファイル等
本をより便利に使えるよう、下記を公開しています。
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テンプレートファイル
本に記載したテンプレートはすべてgithubで公開しています。
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詳細目次
印刷して本に挟んで利用できるようにしています。
本の目次には章の一階層までしか記載できませんでしたが、この詳細目次には第三~第四階層まで記載しています。
詳細目次は下記としても利用できます。
- CloudFormationの機能一覧(2章 CloudFormationの機能とコンソール画面)
- コマンド一覧(3章 コマンド操作)
- 各一覧表の一覧(8章 シートシート集)
本の正誤情報
詳解 CloudFormation の正誤情報です。すみません。