Amazon Q とは
AWS re:Invent 2023 で、生成AI系アシスタントサービスとして、Amazon Q が発表されました。Amazon Qは、企業システム内のデータや情報に基づいて、質問に答えたり、要約を提供したり、コンテンツを生成したり、タスクを完了したりできるAI搭載の生成アシスタントです。
Amazon Q には以下4つの機能があります。
- Amazon Q is your business expert
- Amazon Q is your AWS expert
- Amazon Q in QuickSight
- Amazon Q in Connect
今回はAmazon Q is your business expertを利用してみました。
利用手順
アプリケーションの作成後、data source を設定し、プレビューで確認します。
アプリケーション作成
2024年1月現在では、対応リージョンはバージニア北部(us-east-1)とオハイオ(us-east-2)のみのため、リージョンの選択画面が出てきます。今回はバージニア北部を選びました。
Amazon Q のコンソールで、画面右上、Create Amazon Q applicationを開始します。
アプリケーション一覧のページで、画面右側のCreate applicationを選択します。
アプリケーションの設定
アプリケーションの設定は3ステップです。
Create Application
まずはアプリケーションの名前を設定し、アプリケーション用のサービスロールを新規作成します。今回は特にタグの設定はしません。
Select retriever
次に retriever の設定です。今回は Amazon Q のデフォルトに設定します。ハンズオンなので、unit数は1にします。
Connect data sources
最後に data source の設定です。今回はアプリケーション作成後に行いたいので、画面下のFinishをクリックして完了です。コンソールからアプリケーションが作成されていることを確認できます。
作成したアプリケーションの確認
作成したアプリケーションを選択し、Preview web experienceをクリックします。
Amazon Q のチャット画面が出てきます。AWS の責任共有モデルについて、Amazon Q に質問してみます。当たり前ですが、まだ data sourceを渡していないので、分からないと返答がきました。
data source の追加設定
それでは、data source 設定します。アプリケーションを選択し、編集画面を開きます。
上から3つ目のブロックで、data source の編集ができます。
今回はWebページをPDF出力し、ファイルを直接アップロードします。
再度、Preview web experienceを開き、責任共有モデルとは何か質問をします。すると、責任共有モデルについて説明を返してくれました。
日本語で利用できるか確認
Amazon Q は2023年1月時点では英語のみの対応ですが、一縷の望みをかけて、責任共有モデルの日本語のdata sourceを渡して、日本語混じりで質問してみます。
まとめ
Amazon Q is your business expert は、利用できるリージョン、言語の制限はありますが、質問をすると要約して返答してくれるので、使い方によっては便利に使えるのではないかと思いました。日本語で利用できるようになるのが待ち遠しいです。