Power Automate Desktop(以下、PAD)を使って、バス会社のサイトから最新の運行状況を取得・表示させてみました。
#今、どこにいる?
現在、小売業の企業で社内教育や採用を担当しています。
当社ではオンラインでは教えにくい魚の切り方などの実技指導は、研修施設に集まって実施しています。施設が数か所ありますが、いずれも交通機関はバスのみとなります。
研修開始前に受講生の集まりが悪いと、「もしかしてバスがちゃんと動いていないのでは…」と心配になることが多々あります。
特に冬は雪害で遅延が前提となり、研修前に何度もバス会社のサイトへアクセスして確認していたので、この不安と手間を解消したいと思いました。
#したいこと
- バス停へのバス出発・到着予定時刻が確認出来れば、遅刻を予測出来る。
- 最新の運行状況が取得したい。
- ちょうどPADについて勉強したばかりなので、問題解決に使えるかを試してみたい。
#完成品
PADを使用し、バス会社のサイトから所定のバス停の最新運行状況を取得→メッセージボックスへ表示させました。
(表示しているバス停名は、記事作成のためのサンプルとして選択しています)
今まで「ブラウザを開く→お気に入りからサイトへアクセス→ページ内の該当箇所を探す」という3ステップを踏んでいたのが、ワンクリックで完了するようになりました!
#使用したもの
- Power Automate Desktop
- バス運行情報(北海道中央バス バス接近情報)
#作成過程
1.北海道中央バス バス接近情報から情報を取得したいバス停を探し、検索ボタンを押す。
(表示しているバス停名は、記事作成のためのサンプルとして選択しています)
2.表示されたWebページのURLをコピーし、の「初期URL」に貼る。
3.フローの2つ目「Webページから情報を抽出する」をクリックし、先程選んだURLのページをChromeで表示。ページ内の欲しい情報が赤枠で囲われるようにマウスを動かして右クリックし、「要素の値を抽出」から表示させたい内容を選ぶ。(今回はテキストを選択)
4.Power Automate Desktopより実行する。
#失敗したところ
さて実行だ!と思ってボタンを押したところ、何も書いていないメッセージボックスが出てきました。
各フローの中身を見直したところ、4つ目「メッセージを表示」で「表示するメッセージ」に抽出したデータの情報を入れるという指示を入れ忘れていたという単純な理由でした。
#出来た!
時間を置いて次に出発するバスの情報も取得出来るかを確認したところ、問題なく表示されました。4行目に「(遅れなし)」とあるので、このタイミングでは遅延はないようです。
#調べてみてわかったこと
JR北海道の運行情報も取得出来るか試しましたが、運行状況の評価(〇△×)は画像を使用しており、それが理由なのか同じ方法で表示させることは出来ませんでした。
バスと同様の表示が出来れば便利なので、引き続き対応可否を調べたいと思います。