前書き
最近 VTuber の人気、すごいですよね。
VTuber の 3D モデルを動かす手段はいろいろあるかと思いますが、今回はトラッカーなどを使わずにお手軽に全身をトラッキングできる Microsoft の Kinect v2 を使って VTuber っぽいことをやってみようと思います。
Kinect v2 は 2017 年に販売が終了してしまっているのですが、もうすぐよりパワフルになった Azure Kinect が購入できるようになりそうですので、今のうちに復習しておこうという狙いもあったりします。
※現在 Azure Kinect は米国と中国のみで販売中です。
成果物
10分程でこんな感じに 3D モデルを自分の動きに追従させて動かすことができました。
※モデルは MMD の Tda式初音ミクV4X を使用させていただきました。可愛い。天使。
使ったもの
Unity 2019.1.13
Kinect v2
Kinect for Windows SDK v2.0
Kinect v2 Examples with MS-SDK and Nuitrack SDK
MMD4Mecanim Beta 20180523
Tda式初音ミクV4X
事前準備
- Unity と Kinect for Windows SDK v2.0 は事前にインストールしておいてください。
- Kinect v2 を PC に接続しておいてください。
手順
Asset Store から Kinect v2 Examples with MS-SDK and Nuitrack SDK をインポートします。
こちらのサイトから MMD4Mecanim の最新版をダウンロードします。
ダウンロードしたら zip を展開して MMD4Mecanim.unitypackage をインポートします。
API Update Required の警告が表示されるので I Made a Backup. Go Ahead!
を選択します。
MMD モデルをインポートします。
今回はこちらのサイトからTda式初音ミクV4Xを使わせていただきます。
ダウンロードして zip を展開したらフォルダごと Unity の Asset 配下に保存します。
モデルのフォルダの中に .MMD4Mecanim ファイルが生成されるので選択します。
選択すると Inspector に利用規約が表示されるのでよく読んで 同意する
を押します。
Inspector の表示が変わったら Process
を押して暫く待ちます。
Inspector で Rig
を開き、AnimationType を Humanoid
に設定し、Apply
を押します。
モデルを Scene に配置し、Transform を適当に設定します。
モデルに AvatarController を AddComponentし、FingerOrientations にチェックを入れます。
MainCamera に KinectManager を AddComponent します。
設定はとりあえずこのままで大丈夫です。
これで Scene を再生すると、画面上のモデルが自分の動きに合わせて動きます。
まとめ
Unity + Kinect お手軽に使えてすごいですね!
今回はモデルの手足などを動かしただけでしたが、 Kinect ではモデルの表情を制御することも可能ですので、今度はそのあたりもやってみたいと思います。
Azure Kinect の日本での発売も楽しみです!