Atrae Advent Calendar 2019 の18日目を担当するアガツマです。
普段は、ビジネス版マッチングアプリ yenta のiOS版を開発をしています。
前回に続いて、RxSwiftのオペレーターについて書きます。
今回は、オペレーターの中でも複数のobservableを合成(結合)するようなものについてまとめました。
RxSwiftを勉強する際の参考になったら嬉しいです。
※RxSwiftのオペレーターとは、Observableに用意されているイベントを加工する用のメソッドのことを指します
複数のobservableを合成するオペレーター
combineLatest
処理
2つのObsrvableのを監視してどちらか1つのObsrvableが送信される時、それぞれのObservableから送信される最新の値をまとめて送信する。
用途
複数の変数を監視する必要がある場合(複数入力のバリデーションなど)
複数の値を組み合わせる処理
コード
let i = PublishSubject<Int>()
let s = PublishSubject<String>()
_ = Observable.combineLatest(i, s) {
"\($0) + \($1)"
}
.subscribe {
print("onNext: ", $0)
}
i.onNext(1)
s.onNext("A")
i.onNext(2)
s.onNext("B")
s.onNext("C")
i.onNext(3)
出力結果
onNext: next(1 + A)
onNext: next(2 + A)
onNext: next(2 + B)
onNext: next(2 + C)
onNext: next(3 + C)
withLatestFrom
処理
あるObservableがイベントを送信した際に、もう一方の Observabe の最新のイベントを合成する。
用途
1つのアクションが起きた際に、他の値に対して何かしら処理をする場合。
(ボタンが押された時などに、他の要素がどのような値になっているか知りたいときなど)
コード
let i = PublishSubject<Int>()
let s = PublishSubject<String>()
i.withLatestFrom(s)
.subscribe({ string in
print("onNext: ", string)
})
.disposed(by: disposeBag)
i.onNext(1)
s.onNext("A")
i.onNext(2)
s.onNext("B")
s.onNext("C")
i.onNext(3)
出力結果
onNext: next(A)
onNext: next(C)
zip
処理
複数の Observable のイベントを1つづつ順番に合成する。
用途
並列処理をしたい場合(API通信で複数のレスポンスを待ってから処理を進めたいときなど)
コード
let i = Observable.of(1,2,3,4,5)
let s = Observable.of("A","B","C")
_ = Observable.zip(i, s) {
"\($0) + \($1)"
}
.subscribe {
print("onNext: ", $0)
}
出力結果
onNext: next(1 + A)
onNext: next(2 + B)
onNext: next(3 + C)
onNext: completed
おわりに
今回は、RxSwiftでのObservableの合成についてまとめてみました。
このような、オペレーターを組み合わせることで、様々な処理を実現することができるのだなと思いました。
今後は、RxSwiftを用いたアーキテクチャーなどの理解を深めていきたいと思います!