はじめに
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ntfsprogsパッケージに含まれているツールntfscloneを使い、特殊イメージ型式でイメージファイルを保存することで、NTFSパーティションを効率的にバックアップすることができる。 - 特殊イメージ型式 (special image format) とは、未使用のディスク領域を専用の制御コードで圧縮した型式のこと。特殊イメージ型式を利用すれば、
gzipなどによる圧縮を行わなくても、イメージファイルをある程度圧縮することができる。 - ただし特殊イメージ型式のファイルは、そのままではマウントできず、あらかじめ通常 (?) の型式に復元する必要がある。
使い方
(あらかじめ apt などで ntfsprogs パッケージをインストールしておく。)
/dev/sda1 を特殊イメージ型式のファイル ntfs_special.img に保存
# ntfsclone --save-image --output ntfs_special.img /dev/sda1
特殊イメージ型式のファイル ntfs_special.img を /dev/sda1 に復元
# ntfsclone --restore-image --overwrite /dev/sda1 ntfs_special.img
特殊イメージ型式のファイル ntfs_special.img を通常 (?) の型式のファイル ntfs.img に展開してマウントする
# ntfsclone --restore-image --output ntfs.img ntfs_special.img
# mount -t ntfs -o loop ntfs.img