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AWS SAP (Solution Architect Professional) 受験記

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はじめに

_s__o_ です。

ちょうど 1 年ぐらい前に AWS SAP (AWS ソリューションアーキテクチャープロフェッショナル) 試験を受験したので、他の方の今後の参考になればと、記録を残します。
※2020 年の受験記のため、2021 年 3 月現在の試験制度と内容が乖離している可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。

AWS Solution Architect Professional

受験の背景 (動機)

しばらく AWS から離れているので、記憶の気化を防ぐ目的で、受験を決意しました。

AWS SAP の特徴

下記のサンプル問題をご参照ください (英語)。
サンプル問題
※一部邦訳したものは、このサイトに記載されています。

……目を通してもらえば分かると思いますが、選択肢・問題文ともに、大量です。下手をすれば、各選択肢で 3~4 行、問題文で 10 行の文章量に及びます。

その問題を 180 分以内に 75 問解きます。約 3 時間です。
※大学受験も含めて、自分が経験してきた中で、最長の試験でした。

さらには、求められる正答率は「75 %」です。旧試験では「65 %」だったようですが、何年か前に仕組みがあがって、「75 %」まで引き上げられたらしいです。

そのため、求められるのは、知識は勿論ですが、強い忍耐力と集中力です。
※実際、本番試験中は何度か心が折れそうになりました。。。

勉強期間

約 3 ヶ月です。当時 PM をやっていた案件は AWS と関係がなかったので、完全に自己研鑽です。

勉強材料 (メイン)

  • AWS WEB 問題集で学習しよう (以下、koiwaclub) (リンク)
  • Udemy の問題集 (リンク)

双方とも Web 問題集です (有料)。

「koiwaclub」は 7 問で構成されるセクションを、48 セクション (2020 年 2 月時点) 解いていきます。各問題毎に正誤 & 解説が表示されるので、時間が無いときにさっとやるのは便利です。

「Udemy」の方は本番試験のように 75 問を 180 分で解くので、本番の雰囲気になれるという意味でも有用だとあと思います。あと、すべての受験記録が残るので、後で見返したい場合に便利でした。ちなみに全部英語ですが、Google 翻訳でまったく不自由なく使えました。

本番試験でのデジャブ感で言えば「koiwaclub」の方がよく、問題・解説・ツールの質で言うと「Udemy」がよかったです。総問題数としては、上記 2 つで 650 問近くを解きました。

勉強材料 (サブ)

「試験のデジタルトレーニング」は AWS 公式の無料トレーニングで、設問に対する解答アプローチが懇切丁寧に説明されています。解き方のイメージアップにつながるので、このトレーニングは視聴しておいたほうがいいです。

「AWS Black Belt」は、こちらも AWS の公式ですね。Youtube のチャンネルを登録して、いろんなテーマを流しで見ていました。

「Jayendra's Blog」は海外の有志のブログで、学習すべきポイントなどがよくまとまっていて分かりやすかったです。

試験

想像の 1.5 倍ぐらい難しかったです。「koiwaclub」や「Udemy」で出てきた内容よりもさらに捻った問題 (*1) がたくさん出てきました。勉強教材の丸暗記では対応できず、その場その場でしっかりと考えていく必要がありました。

あと、日本語訳が壊滅的でした。「を」が「お」になっていたりとか、誤変換 (例 : 「と置換」→「土地勘」) とか、本当に公式試験として世に出していいのかを疑うレベルでした。ですので、本番の際は日本語 ⇔ 英語をちょこちょこ切替ながら問題を解いてました。

試験結果は 777 点/1000 点でギリギリ合格。あとで試験結果を見て、ヒヤリとしました。。。

(*1) 捻った問題の一例
「500 Mbps の DX 接続、1 Gbps の ISP 接続 (利用可能帯域 100%) の回線を持つ DC がある。この DC から 20 TB のデータを AWS に移行する場合、最もコスト効率がよく、且つ、最短で運べる方法を選べ。
(A) Snowball
(B) DX 経由でデータ転送
(C) S3 Transfer Acceleration
→ 80 TB とかなら文句なしに「(A)」ですが、数字がやらしく設定されていたため、今回は「(B)」を選択しました (500 Mbps、20 TB なら 3~4 日で転送可能……なはず)。

総費用 (ざっくり)

公式模擬試験 : 0 円 (クーポン利用)
学習サイト (koiwaclub) : 5,000 円
学習サイト (Udemy) : 1,500 円 (クーポン利用)
試験 : 15,000 円 (クーポン利用)
計 : 21,500 円

※クーポンをフル活用したので、AWS SAA よりも安く済みました。

学習や試験の所感

よく出るサービス

登場する AWS サービスにばらつきがありました (AWS の好み?)。直感的なランキングは下記のイメージです。よく出るサービスについては、BlackBelt などで深掘りをしておいた方がよいと思います。

  1. CloudFront
  2. S3
  3. DynamoDB
  4. Kinesis
  5. API Gateway

特に CloudFront は頻出中の頻出なので、基本機能は勿論、細かな仕様なども押さえておいた方が良いと感じました。

副次効果

試験を通して、ほんのりとアーキテクトの考え方・視点 (「要求」と「要件」から最適構成を考える、みたいな) も少し養うことができた気がします。さすが、「AWS ソリューションアーキテクチャー」と銘打つだけはありますね。

あと、SQS のおかげで、「疎結合・密結合」の概念への理解が深まりました。この理解は、現在推進中の Prj の運用スクリプト設計に役立ってたりしてます。

今後

しばらく AWS 系の試験はもういいかなと。満腹です。。。
※合格特典のクーポンは、「CLF-C01」を受験予定の妻に譲渡しました。

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