はじめに
ビットキーでは有志が集まって輪読会(勉強会)を実施しています。
これまで私は輪読会に対してあまり良いイメージがなかったのですが、ビットキーの輪読会に参加したところ良いイメージへと変わったので実施方法についてご紹介しようと思います。
旗振りは @hosht さんがしてくださってます。この記事は参加者目線での紹介となります。
これまでの輪読会の印象
前提として、私が思い描くこれまでの輪読会の形式は以下のようなものでした。
- 参加者を募る
- 参加者に章単位などで担当を割り振る
- 毎週定期開催して担当者が発表する
その上で輪読会に対して良いイメージを持っていなかった点として、「3. 毎週定期開催して担当者が発表する」がありました。
理由としては、そもそも本を読むだけなら個人で読めば良いと考えていたり、発表する資料の準備が面倒だったりしたからです。
ビットキーでの輪読会
輪読会対象の本
輪読会対象の本は @hosht さんが「Good Code, Bad Code ~持続可能な開発のためのソフトウェアエンジニア的思考」を選定しています。
私自身もこの本を買っていましたが、積読になっていたため読むいいきっかけとなりました。
スケジュール
- スケジュールは第 0 回を開催し参加者で話し合い決定
- 2023.04 ~ 2023.07 の 3 ヶ月間の期間で全 10 回を実施
- 各回 30 分の実施
- 全 10 回実施後に本の内容および輪読会について振り返り会を開催
事前準備
- 対象となる章を個人で読む
- 読んだ章の感想・学び・疑問などを記載しておく
- (集まった時に話したいことを記載しておく)
当日
- 各参加者の記入内容をもくもく5分で確認する
- 参加者が気になったことをピックし20分くらいで話し合う
- 残りの時間でまとめを作成する
- 次回の予定を確認する
その他
- 毎回参加しないでもOK!気になる章だけの参加でもOK!
- 参加者全員が読んでいなかった場合はみんなで読む(今回の輪読会では誰かしらは読んでいたので今回このケースの実施はなし)
参加人数
- 初回は 4 名
- 途中から参加者が増え最終的には 7 名で実施
私の取り組み方
私は時間が確保できた土日に本を読み進め、5月の中頃にはすべて読み終わらせました。
Part・Chapter を Notion にすべて書き出し、気になった文章をメモしていきました。また、Chapter ごとに自分が読んで感じたことや感想をコメント機能で記載しました。
下に添付した画像のような形式で Notion が埋まっていきます。
読む際は以下のような点について意識していました。
- 自分の琴線に触れたことだけピックする
- Go だったらこうだよねを考える
- 章のまとめなどは記載しない
- 読み飛ばす
- 特にコードで実装するとこうなるとか(そもそもサンプルコードは読まないことが多い人間)
- 疑問点があったら輪読会で質問する
- その場でも考えるけどそこまで言語化はしない
振り返り・感想
全 10 回の輪読会が終了したあと、参加メンバーで Fun! Done! Learn! を用いて振り返り会を実施しました。
振り返りでは本の内容に関することおよび輪読会に関することについて意見を出していきました。
共有された中で、「勉強会の帰り際(席に戻るまで)の会話が重要だったかも!?」という意見は納得でした。
輪読会が終わったあとも歩きながら議論をしたり、「さっき話していたあれについてもうちょっと知りたいんですけど」と個人的に話したりすることがあったのでこれらの知見も共有できた方がよいなと感じました。
また、Fun Done Learn はひとつしかなかったので次回輪読会を実施するときにはもっと増やしたいです。
輪読会実施における個人的反省ポイントは早期に本を読み終わらせてしまったことです。
みんなで集まって議論するときには自分自身がメモしたことなのに「私はなぜこれをメモのだろう」となることが後半に行くほど増えていきました。
今後は、輪読会直前に時間を見つけて読むようにします。
個人的推しポイント
輪読会に参加して、以下の点がよかったと感じています。
- 輪読会参加へのハードルが低い
- 最悪本を読まなくても参加できちゃう
- さまざまな立場や経験をお持ちの方が参加するのでいろいろな話が聞ける
- チームでの困りごとなども輪読会を通じて共有・相談ができる
- 抽象的な内容に関して具体でどんなことありますか?と聞ける
- 自分の解釈とは違った意見が聞ける
- 輪読会を振り返ることで輪読会も改善していける
おわりに
輪読会に参加して、「輪読会って楽しいな」という印象に変わりました。
今後もこの活動を通して自分のエンジニア力を磨いていきたいです。
輪読会といっても参加者や目的・文化によっていろいろなスタイルがあると思うのでぜひみなさんの開催形式についても共有いただけると嬉しいです。