背景
2024年12月8日、AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03)に合格しました。
私は今年からエンジニアとして働き始め、それまでは大学院の研究でプログラミングは経験していたものの、Web系の技術には一切縁がない状態でした。AWS自体は10月から社内勉強会に参加するなどしていましたが、本格的に勉強したのは3週間くらいです。手応えは微妙だったのですが、得点は742点でなんとか合格でした。(合格点は720点なので結構ギリギリです)
この手の合格体験記は世に溢れていますが、似た境遇の人に役に立てばと思い筆を取ります。
試験が迫って焦っている人にこそ届けたい、知識は足りないけど試験の本質を理解してなんとか受かった、という話です。
理想的な勉強法は置いておいて、勉強に取り組む上で何を意識すればいいのかあたりをつけるためにこの記事を活用してください。
目次
実際受けてみて重要だと思ったポイント
私が重要だと思ったポイントはズバリ以下の点です。
- AWSは売り込みたい機能の便利さをアピールしたい
- フレームワークの柱の理解はすごく大事
- 問題をよく読んで必要な情報を抽出しよう
1.AWSは売り込みたい機能の便利さをアピールしたい
これは私の所管であり勉強会のメンターをしてくださった方の受け売りでもありますが、この試験はAWSが売り込みたい機能の便利さをアピールするために試験問題を作ります。
開発者の視点から見ても、今までも存在した複数の機能を組み合わせて作るよりも、一発でこれさえあればできる!というサービスがあれば満足度も高いですよね。なのでそういう選択肢が問題に出てきたら、頭の中では(この機能アピールしたいんだろうなぁ...)と思っておくと、最後の二択になった時確実に正解に近づきます。
2.フレームワークの柱の理解はすごく大事
フレームワークの柱は、システムを構築する土台となる考え方です。
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
- サステナビリティ
の項目があり、それぞれが問題文に出てくる課題を解決する上で参考になるベストプラクティスです。もちろんこれらの項目の一つひとつを細かく暗記している必要はないのですが、概念について理解しておく必要はあります。問題を解くときに選択肢の中から選んだ理由、選ばなかった理由をこの概念に従って論理的に説明できるようになっておく必要があると思います。
3.問題をよく読んで必要な情報を抽出しよう
2.の項目につながる(というかほぼ同じ)のですが、問題文の条件によって選ぶべき選択肢が違います。コストダウンしたいのか、セキュリティを強固にしたいのか、シンプルなアーキテクチャにしたいのか、など。繰り返し問題を解いていると、脊髄反射で選択肢が選べるようになる(問題もあり)ます。
私の勉強法
私は、基本的に問題を解きまくるスタイルで勉強しました。メモにNotion、問題集にPing-t、調べたり壁打ちをするのにChat-GPTを使って、勉強中はそれらを画面に表示しながらやっていたイメージです。
Ping-tはとにかく繰り返し不正解の問題が無くなるまで繰り返しました。ほとんどは模試形式というよりもそれぞれの分野の基礎問題で、【試験レベル】の問題を解きました。ただ基礎問題を全て解いた後に試験レベルの問題を解いた時、難易度にギャップを感じたのも事実なので、最初に解いてみてレベル感を把握してからインプットをしていくのもいいかもしれません。
問題を解いて疑問に思った点を聞いたり、自分の理解が曖昧なところを壁打ちするのにChat-GPTを使っていました。しかしそれだけでは正確性に欠けたり、実際の画面を見ることができなかったりするので、公式のドキュメントや記事で情報を補っていくのがいいと思います。
まとめ
最終的に合格することはできましたが、足りない知識はたくさんあるのでこれからも勉強し続けていきたいと思います。この記事が参考になる方がいたら幸いです。