こんにちは。
出張で福岡に来ているのですが、こちらの朝は少し寒いですね。
作業の効率化を行いたくて、Ruby on Railsで勝手にスタンプを押してくれるSlackのbotを作ってみました。
その一部始終を語ってみようかなと思います。
slack-ruby-client
慣れ親しんでいるRailsでパパっとやってしまいたい。
そんな思いから、探してきたgemがこちら。
メソッドは、SlackのAPIをそのままスネークケースに変換したようなメソッドなので、SlackAPIのレファレンスも見ながらあれこれ試して実装を進めてました。
1. botの登録
まずは、botをここで登録します。
「Add Configlation」より、Slackで表示させたいbotの名前を入力して「Add bot integration」をクリックすると、詳細な設定が行える画面に飛びます。
アイコンの設定や、botを使えるIPの制限なんかもここで設定できるようになっていました。
ここの上部に表示されている**「API Token」**、これが、後で実装する上で必要になるので、ここでメモ。
2. channelへbotの招待
Slackを起動し、botを稼働させたいchannelから先ほど作ったbotを招待します。
こうしてやることで、botに閲覧権限と発言権が与えられるようです。
3. 実装
まず、Gemfileにgemを追加ですね。
gem 'slack-ruby-client'
次に、botのための設定のためのファイルをconfig/initializers/
に保存。
_slack_api.rb_と名付けて以下のコードを記載しました。
require 'slack'
Slack.configure do |config|
config.token = ENV['BOT_TOKEN']
end
Slack::Web::Client.config do |config|
config.user_agent = 'Slack Ruby Client/1.0'
end
Slack::RealTime::Client.config do |config|
config.start_method = :rtm_start
end
config.token = ENV['BOT_TOKEN']
の箇所ですが、環境変数にbot登録時に取得したAPI TokenをBOT_TOKENという変数名でサーバーに登録し、それを読み込ませるようにした記述です。
Settingsに書いた方がよかったかなと思ったり………
そして、実際に動かすファイルをどこに置くかは、用途や人によって違うと思いますが、僕はapp/batch
というディレクトリにファイルを作って、クライアントを呼び出すメソッドを記載。
def web_client
@web_client ||= Slack::Web::Client.new
end
def real_time_client
@real_time_client ||= Slack::RealTime::Client.new
end
_real_time_client_を用いることで、botが参加しているchannelのメッセージをポーリングできるようなので、特定のユーザーが呟いた瞬間に、スタンプを押すという嫌がらせを実行できるようにしてみました。
TARGET_USER_ID = {ターゲットにしたいユーザーのID}
def execute
real_time_client.on :message do |message|
if message.user == TARGET_USER_ID
web_client.reactions_add(name: 'yasei_1', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_2', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_3', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_4', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_5', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_6', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_7', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_8', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_9', channel: message.channel, timestamp: message.ts)
web_client.reactions_add(name: 'yasei_10', channel: message.channel, timestamp: message.ts
end
end
real_time_client.start!
end
```
これをRakeタスクで実行。
<img width="544" alt="スクリーンショット 2017-12-08 19.44.23.png" src="https://qiita-image-store.s3.amazonaws.com/0/217122/9a660fa7-77a3-68fd-9c1d-b3736c86ae7d.png">
見事に引っ掛かりました。
………そんな冗談も行いながら笑
実際には、messageの内容をDBに保存していき、その履歴と新しく来たメッセージを比較してそれに合ったスタンプ押してくというものを作りました。
ご興味ある方は、お試しあれ。
次回は、Uploadされた画像を顔認識させて、スタンプを作るbotを作ってみようと思います。