#NetworkManagerとは
RHEL7のデフォルトのネットワークサービスです。
コマンドだけでネットワークの設定があれこれ簡単にできます。便利!
(RHEL6までのifcfgタイプのネットワーク設定も使えます。
これだけ知っていれば!という
ネットワークマネージャの基本操作をメモしていきます。
##インターフェースの表示
今見えてるインターフェースを表示します。
- nmcli connection show
# nmcli connection show
名前 UUID タイプ デバイス
eno16777736 81b891c1-ce55-4cb6-802c-d7d98b637d0f 802-3-ethernet eno16777736
##インターフェースの追加
最低限以下の項目を指定すれば追加されます。
正常に追加されるとその旨の文言が表示されます。
- nmcli connection add ifname [インターフェース名] type [インタフェースのタイプ]
# nmcli connection add ifname eno33554992 type ethernet
接続 'ethernet-eno33554992' (a476ad21-8d8a-4519-8b2c-1650bf0df463) が 正常に追加されました。
少しだけ上記の項目を説明すると…
add
新しくインターフェースを追加するときはaddを使います。
ifname
追加するインターフェース名の指定。
物理にしても仮想マシンにしても自動で生成されているもの
タブ補完で候補が表示されます。
type
インターフェースのタイプを指定します。
ethernetのほかにもbonding、teamingなどが指定できます。
表示コマンドで確認します。
# nmcli connection show
名前 UUID タイプ デバイス
ethernet-eno33554992 a476ad21-8d8a-4519-8b2c-1650bf0df463 802-3-ethernet eno33554992
eno16777736 81b891c1-ce55-4cb6-802c-d7d98b637d0f 802-3-ethernet eno16777736
##インターフェースの起動・停止
nmcliコマンドであればインターフェースごとに起動・停止ができます。
ネットワークサービスごと再起動などしなくてもよいので気が楽ですね。
####起動
- nmcli connection up [インターフェース名]
# nmcli connection up ethernet-eno33554992
接続が正常にアクティベートされました (D-Bus アクティブパス: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/3)
####停止
- nmcli connection down [インターフェース名]
# nmcli connection down ethernet-eno33554992
Connection 'ethernet-eno33554992' successfully deactivated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/3)
##インターフェースの詳細設定
インターフェースのその他の設定についても少しだけ。
####自動起動の有効化
- nmcli connection modify [インターフェース名] connection.autoconnect yes
# nmcli connection modify ethernet-eno33554992 connection.autoconnect yes
modify
既存のインターフェースの設定を変更するときに使います。
connection.autoconnect
自動起動設定の指定をします。
デフォルトは無効化されています。
yesで有効化
noで無効化
####固定IPアドレスの設定
- nmcli connection modify [インターフェース名] ipv4.method manual ipv4.addresses [IPアドレス/プレフィックス] ipv4.gateway [ゲートウェイ]
# nmcli connection modify ethernet-eno33554992 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.2.130/24 ipv4.gateway 192.168.2.254
ipv4.method
固定IPアドレスを割り当てるときはmethodをmanualにします。
デフォルトはautoです。
ipv4.addresses
固定IPアドレスを指定します。
サブネットマスクも同時に設定します。
ipv4.gateway
ゲートウェイを指定します。
ちなみに、
IPv6も同様の形で指定できます。
無効化することもできます。
#補足
今回は設定ごとにコマンドを小分けにして記載しましたが、色んな設定を盛り盛りにして1行のコマンドでいろんな設定をすることもできます。
また、上記コマンドたちは省略もできますし、タブ補完がかなり効きます。
設定項目の指定に自信がないときはタブキーを連打しましょう。
例えば、表示コマンドなら下記でも十分です。
- nmcli c s
# nmcli c s
名前 UUID タイプ デバイス
ethernet-eno33554992 a476ad21-8d8a-4519-8b2c-1650bf0df463 802-3-ethernet eno33554992
#参考サイト
nmcliを触り始めの時にかなりお世話になりました。
わかりやすい!
NetworkManager CLI (nmcli) でネットワークを設定する方法
#おわりに
nmcliコマンドを使えば
もっと詳しいインターフェースの情報表示や
デバイス名の指定・変更、
bondingとかのちょっと入り組んだネットワーク設定も
もにょもにょと簡単にできます。
また今度気が向いたらまとめられるといいです。