はじめに
こんにちは、タイトル通り文系出身新卒未経験エンジニアやらせてもらっています。
2023/06で開発部門に配属されてちょうど1年になります。(チーム配属は8月ですが)
1年やってみた感想としては、「苦しい!」「覚えること多すぎ!」「成長実感ない!!!!」という状況なのですが、先日、23卒(後輩)の開発部門系の研修に参加させていただく機会がありました。
そこでは「自分もこんな感じで最初マジで意味わからんかったな...」と当時を思い出したと同時に、「あ~でもさすがにこのくらいなら分かるようになったなぁ」と地味に成長を実感できる良い機会でした。(なみだ)
さて、そんなこんなで今回は私自身にちょうど1年を振り返る機会がありましたので、「先輩にしていただいて救われたこと / 助かったこと」 を書いてみようと思います。
これから新しく新卒未経験エンジニアの後輩を持つであろう先輩方や、新卒当時の記憶が薄れてしまった先輩方の参考になるかは分かりませんがよければさらっと読んでいただけたら嬉しいです。
自己紹介
- 私自身:文系出身新卒未経験エンジニア(IT知識/Zero・プログラム経験/Zero)
- 環境:フルリモートワーク(約1年経って初めてこの前チームメンバーとリアルで話しました)
- 職種:Web系自社開発企業の開発職
- 業務:サービスの保守が中心
目次
- 先輩に救われたこと / 助かったこと
- 先輩に物申したいこと
先輩に救われたこと / 助かったこと
その1:質問へのスタンスについて
本当に最初は「何が分からないのか分からない」状態の連続なので、苦しいんです。「気軽に質問してください。」なんて言われても、
- できるだけ自分で考えるべき...
- 先輩に聞いてばっかりだと先輩の工数を溶かすことになる...
と思うと質問に高いハードルががががが、、
なので「分からないよぉ......」と泣きながら取り組み、1週間経っても時間が溶けているだけでほぼ進捗ないというときもありました。(お恥ずかしい)
そんなときマネージャーにこう言われました。
「詰まったらいったん質問してください。最初は何もわからないと思うので、それが自身で考えるべきことなのか、悩まなくていいことなのかはこっちで判断しますので。」
この言葉で「先輩へ質問」という割と高いハードルが消えました。(この1年でこの言葉が一番印象に残ってます)
チーム配属後、初めての案件では無限につまずく箇所があります。理解できない横文字やアルファベットが毎日右から左へ流れていく日々で、自分が悩む箇所が一般的なIT知識なのか社内用語なのか、一人で進める部分なのか誰か相談しながらやるべき部分なのかなど、 前提知識がないために自分自身で「悩んでいることを小さく切り分けられない」 のです。
なので、先輩方は新卒が詰まった際に「課題を切り分けられているか?」「切り分けできてないなら要因は何か?」を少しでも考えてくださると、新卒はうれしいと思います!
補足:質問のためのヒント
たぶんこれ新卒あるあるです。そんなこんなでマネージャーからとってもありがたいお言葉をいただいた私は、先輩たちにさっそくたくさん質問をするようになりました。そんな中で言われた衝撃の一言。
「ちょっと何言ってるか分からないです。」
え─────WWWこわい─────WWWWW(なんなら今でもたまに言われる)
原因としては、自分の頭の中でうまく課題の整理ができていなかったからなんですね(というか質問がへたくそすぎる)
そこで新卒のバイブルであるこの記事を読んでみて~と言われました。(20回は言われた)
忙しい先輩たちが一読して「あーここで悩んでるのね」と分かるようにするためには一瞬で伝わる文章が大切です。なのでできる限り自分が詰まっているポイントを細分化して、
- 聞きたいこと
- 詰まっているポイント or 分からない点
- 質問の背景(現在着手していること)
を明示する作業を意識するようになりました。
結果、自身が先輩にアラートを上げる際の質問フォーマットが出来上がって、以前よりも効率よく進捗を生むための質問ができるようになったかなと思います。また、質問の前にいったん頭を整理する時間を設けることになるので、「まだ1人で調査できることあるな」と一人で進められることも増えました。
先輩方、新卒にはまず質問の仕方を丁寧に教えてあげてください。(自戒)
補足:質問のための環境セットアップ
優しくて偉大な先輩方は、私のために質問しやすい環境を用意してくださいました。大きく以下3点がそうなのですが、こちら本当に助かりました。弊チームに限らずどこでも活用できるはずなのでぜひ。
専用slackチャンネル
私自身と先輩方が入っている専用のslackチャンネルです。基本ここで私は独り言をつぶやいてます。
- ○○をやるぞ!
- ××ってなに?分からん
- △△のためにこういうことすればいいのか?
など、本当に自由につぶやいてます。先輩方は定期的にこのチャンネルを見ていてくれており、適切なタイミングで適切なヒントやサポートをくださいます。私自身は文字に起こすことで頭の整理にもなりますし、先輩方は後輩の進捗管理にも活用できますね。
専用チャンネルなら質問のたびにグループチャンネルを汚染することもありませんし、自由につぶやくことができるのでとても素晴らしい環境だと思っています。(先輩方ありがとうございます)
ovice
弊社ではバーチャルオフィス的な位置づけでoviceを活用しています。(ステマじゃないです)
私自身が配属後1-2か月の間は、ovice上に先輩方が常駐してくださいました。わざわざmeetつなぐほどでもないし文字で説明するとなるとけっこうハードル高い、、という場合にぴったりです。ここで画面を共有しながら自身の課題を話したり、たまに息抜きの雑談をしたりしていました。
配属後、スムーズにチームに合流するためにメンバーとコミュニケーションをとるきっかけになっていたので、とても助かっています。
日次1on1
私のマネージャーは忙しい中、毎日30分「内容は何でもいいけどとりあえず時間を押さえる」ということで、日次1on1の時間をつくってくださっていました。
この時間では業務の進捗確認やペアプロ、タスク管理の方法やキャリア相談、現状のモチベーション、雑談などなど本当にいろいろな話をしました。
私自身は自分の本音を話すことにそこまで抵抗がないので、吐き出せるものをこの時間に吐き出させてもらっていました。(たまにマネージャーの話が理解できないときもありましたがWWW)
とにかく吐き出せる機会があることが大切で、それは多ければ多い方がいいのではないかと思います。在宅ワークが基本の環境下で、心理的安全性を醸成すべく、先輩方はかなりいい感じに私とコミュニケーションをとってくれていたんだなと振り返って思います、ありがとうございます。
その2:キャッチアップすべき方向の誘導
私は無知すぎて業務中よく詰みました。詰んで動けなくなることもよくありました。なぜなら、どうすれば壁を乗り越えられるのか分からなかったからです。「何が分かれば課題について分かるようになるのか」が分からなかったからです。
それを自覚した私は何度か「何を勉強したらここ乗り越えられますかね?」と質問していました。
どう考えても経験豊富な先輩方の方が、仕事や技術的な話について広く俯瞰的に捉えられるので、詰んだ新卒には何が分かれば壁を乗り越えられるかのサポートをしてあげてほしいです。
「直接答えを教える」ではなく、今後同じところで詰まないために学ぶべき分野や領域、業務上の背景など、やることが分かれば自然とモチベも上がるかと思います。ここは先輩方の腕の見せ所ですね!
その3:先輩の頭の中を図や文字で表現する
新卒は覚えること分からないことが無限なので、頭の中の知識は低凝集・疎結合です。当たり前の話ではありますが、適切に仮説を立て、適切な課題を設定し、適切な時間を投入するためには頭の中を整理する必要があります。
新卒の抱える問題として、
- 仕事やタスクの全体感が分からない
- タスクのゴールが設定できていない
- タスクが細分化できない
- タスクの優先順位が明確でない
- 必要な知識が分からない
などがあるのではないでしょうか。(私はそうでした)
ふわっとした目標設定・課題設定でタスクを進めていると、そもそもやってることが違っていたり観点漏れを指摘されたりして手戻りが発生、「うわーやらかしたー」と思って自分がやっていることすべてに不安になり、同じ場所でグルグルする、といったことが起きます。
そんなときはぜひ、先輩の頭の中を可視化して伝えてほしいです。 理想がなければ現状とのギャップを描けないように、新人の成長のためには、新卒の頭の中(現状)と先輩の頭の中(理想)のギャップを明確にイメージさせる必要があると思うからです。
オンラインのホワイトボードでもslackのテキストでも、「後輩の頭の中」と「先輩の頭の中」の対比 をうまく伝えられたらなんでもいいと思います。ちなみに、私のマネージャーはよく図を用いて説明してくださいます。(なんとイスの後ろにホワイトボードが設置済みなのでそれを使った講義形式ですWWW)
補足ですが、口頭で説明されたときにその場では分かった気になることがある(手を動かそうと思ったときになにすればいいんだっけとなって手が動かない)ので、具体的なイメージを持つために可視化は有効かと思います!
その4:たまには褒める(褒めてほしい(願望))
(そういえば社会人になって褒められた回数...片手で数えられるくらいかもしれない...)
私はいいんです、自分で自分を褒めていくスタイルなので。
外的な要因にモチベーションを求めるのは社会人失格とは分かっていますが、それでも我々は人間です、褒められたり感謝されたりした方が気分がいいし、また頑張ろう!って思えるじゃないですか。
特に新人は自分がやっていることが何に繋がっているのか、うまく理解できていない場合も多いと思います。ですので、先輩方はぜひ理由とセットで後輩をほめちぎってください。
例えば私は、自分が詰まった箇所を次の新人が詰まらないようにドキュメント化していたとき、別グループの方からお褒めの言葉をいただきました。
凄い良いねと思いました。
ありそうでなかったのでみんな喜びそう。
私の意見としては、
・(フィードバックその1)
・(フィードバックその2)
・(フィードバックその3)
あたりを思いました。
来月の全体MTGにぶち込みたいくらい良い内容です。
これ、実はすごくうれしかったんです(コメントくださった先輩は覚えていらっしゃらないでしょうが)
何がうれしかったかというと、
- 自分がやっていることが間違いじゃない安心感
- 誰かのためになっているという組織貢献の実感
- 自分なりに調査、文字起こししたことが認められた達成感
また、先日のチームのdaily meetingにて、問い合わせ内容の調査を以前よりも効率よくできるようになっていることに対してマネージャーから
以前は〇〇時間かけていたことが××時間でできるようになっているってことなので、成長じゃないでしょうか?( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
みたいに言ってもらえた(絶対お世辞WWW)のですが、これも感動を1週間くらい噛みしめています。
我々新卒は、「前よりできるようになったかも!」と「こんなのできて当たり前だよね...」を行ったり来たりしているので、できるようになったことに対して直接言及してくださるととっても嬉しいです。なにより、「ちゃんと見てもらえている」という感覚を得られて、心理的安全性が高まります。
なので、先輩方はぜひ! 過去との差分やなぜ良いことなのか?をセットで褒めまくってください!(切実)
先輩に物申したいこと
ここまで、先輩方のやさしさ、偉大さ、温かさに触れてきましたが、2点だけ物申させてください。
テキストに感情を乗せてほしい
テキストコミュニケーションが中心の在宅ワークですが、先輩方のコメントがたまに怖かった です。
配属直後は、相手の人間性もテンションも性格も全く分からない上に、テキストのみなので相手の表情や感情も分かりません。テキストのみではすごく冷たい印象を受けるんですよね...(最初のうちは特に)。
なので、文末に「!」をつけるとか、slackであればスタンプを押すとか、ちょっとでいいんです、、そういうことしてくださったら...より安心できるかなと......思います...。
「これ前も言ったんですけど」と言わないでほしい
これが一番心に刺さります。「ちゃんとググった?」も同様です。萎縮します。
その3:先輩の頭の中を図や文字で表現するでも記載しましたが、話を聞いているときは何となくわかった気になるんですよね。あるいは、
- メモに夢中だった
- 分からない言葉に意識が持っていかれてた
- そもそも説明が足りていない(ごめんなさい)
などなど、うまく先輩の言葉が伝わっていなかったり、理解できていなかったりすることはたくさんあります。ですので、ちゃんと伝わっているのかの確認を何らかの形で引き出すべきかなと思います。
- TODOを細分化して説明してもらう
- タスク着手のイメージがついているか確認する
などなどいろいろとやれそうなことはありますが、とりあえず「これ言うの2回目なんですが(ため息)」みたいな感じの雰囲気は控えていただけるとありがたいですWWW
最後に
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
実際1年間を振り返ってみて、この新卒1年目のちょっと苦しかった感覚、そこから抜け出せた先輩方への感謝をこめて記事を書いてみました。
一生私自身が後輩でいたいのですが、2年目に突入し、そうも言ってられないので1年目の知識・経験を活かして今後はもっといろいろチャレンジしたい、そしていつか先輩方に恩返ししたいですね!
以上、誰かの参考になれたらとてもうれしく思います。