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はじめに

たのしそうなのでやってみましたが、思わぬ発見があったのでその共有です。

ムービングモチベーターズとは

お互いの価値観を共有してモチベーションの可視化・共有をするゲームです。一般的には、メンバーが何にモチベーションを感じるのか、(複数回実施しているならば)価値観の変化はあったのかなど、チームビルディング的に利用してより効果的なコミュニケーションと深い相互理解の構築へとつなげるためのツールだと思っています。

やりかた(オンライン)

  1. 事前準備: 10枚のカードを ダウンロード し、オンラインのホワイトボードを準備する
  2. ベーステーマを決める: ※ 我々のチームでは、共有しているコンテキストが仕事なので『仕事のモチベーション』にしました
  3. 上位3つの価値観を選ぶ: 『自分にとってのモチベーション ベスト3!』を決める
  4. 発表する: 順番と理由を他メンバーに向けて話す

やってみた結果

※ 前提:チーム発足からだいたい6か月ほど経ったタイミングでやってみました

ムービングモチベーターズ_結果.jpg

チーム全体で「好奇心」の割合がすごく高く、みんなワクワク駆動開発しているようでした。

みんなの感想:

  • 半年やっててなんとなく「この人はこういう価値観」というのは理解してたけど、本人の口から直接「なんでこの3つが上位にくるのか」を聞くとやっぱり納得感ある
  • 10個の価値観について、コンディション変われば順位変わりそうなのもあるし、3つだけじゃ語れないのが人間ですよね!!全部順位付けしたかった!
  • 他の人に抱いていたイメージと違う部分が多く、また発見も多くて面白かった
  • 価値観並べるのはけっこう苦労したけど、自分の中でも整理できてよかった
  • 割と予想通りの価値観だったってのもあり、もっとチームが早いフェーズの状態でチームビルディング的にやったらおもしろかったのかなってのもあるね

ちょっと違う角度で見てみる

あるメンバーからこんな感想をいただきました。

『 私としては、各メンバーに対するイメージのズレはあんまりなかったです。これはある意味では、チームの「透明性」や「可視性」が高い状態 なのかなと思っていて、それが改めて確認できたのがよかったです。また、本来「好奇心」の順位が高い人に単純作業ばかり着手してもらっている、みたいな状況もないので、そういう点でもチームのよいところを再確認できました。結論として、「チームの次につなげるためのアクションがいらなそう」 という回答になるのかもしれないですね。』

『メンバーに抱いていたイメージとの乖離はどのくらい?』

上述の感想から、ムービングモチベーターズを実施することによって、チームメンバーの「自己開示」と「他社理解」の姿勢 が垣間見えるとも思いました。というのは、他のメンバーが公開した価値観と自分自身がそのメンバーに抱いていたイメージの乖離がないということは、つまり日常の業務の中で(同期・非同期コミュニケーション問わず)、他メンバーへ向けた「自己開示」 / コミュニケーションの中で「この人はこういうのが好きなんだろうな」という「他者理解」 が自然にできていることに他ならないからです。

我々のチームはこの半年間フルリモートで、実際に対面してコミュニケーションをとる機会はほぼなかったわけなのですが、わざわざ「俺はこういう人間だ!」と言わずとも、互いを尊重し、かつ、自己開示の伴った適切なコミュニケーションがとれていたのではないか、という嬉しい気付きがありました。

ムービングモチベーターズはヘルスチェックとしても活用ができそう

自己開示と他者理解がどのチームでも必ずしも必要というわけではないかと思いますが、開発チームにおいてあったほうがよりよくなると思います。

特にこの辺はスクラムの5つの価値基準の1つ「尊敬(Respect)」に関わる大切な要素です。チームメンバーが互いに尊重しあいながら働くことが、健全な協働関係を築くために不可欠だからです。

スクラムチームのメンバーは、お互いに能⼒のある独⽴した個⼈として尊敬し、⼀緒に働く⼈たちからも同じように尊敬される。

そんなこんなで、ムービングモチベーターズの実施によってモチベーションが可視化できるだけでなく、『メンバーが各メンバーに対して自己開示できているか』『メンバーが各メンバーの価値観を汲み取ろうとしているか』もちょっとは分かりそうですよね。なのでそういう理由で、ムービングモチベーターズはチームビルディング的にも活用できるし、チームの健康状態チェック的にも活用できるのでは?という気付きの共有でした。

参考:ゲームの内容をさらに深めるなら

おわりに

ワタシは全然メンバーのマネジメントとかしてないです。

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