背景
昔はそうでなかったのですが、いつからか新しめの Anaconda をインストールしようとすると、インストーラに「環境変数 PATH に python.exe パスを追加しないことが推奨だよ。その代わりに Anaconda Prompt を使ってね!」と言われるようになりました。
それに従ってインストールを進めたところでそれほど不便はないのですが、 Visual Studio Code のターミナルですぐに python が使えないのはちょっと面倒を感じます。
ということで Visual Studio Code のターミナル起動時に Anaconda Prompt を使う方法をメモしておきます。
方法
スタートメニューから Anaconda3 > Anaconda Prompt > (右クリック) > その他 > ファイルの場所を開く
を選択します。
エクスプローラが開きます。
Anaconda Prompt を右クリック > プロパティ
を開き、 [リンク先] の文字列をクリップボードにコピーします。
Visual Studio Code を開き、 ファイル > 基本設定 > 設定
もしくは Ctrl+,
ショートカットで設定ダイアログを開きます。
[ユーザ設定] 欄に先ほどコピーした文字列を以下のように入力します。
"terminal.integrated.shell.windows": "[コピー文字列のコマンド部分]",
"terminal.integrated.shellArgs.windows": [
"[コピー文字列の第一引数]"
, "[コピー文字列の第二引数]"
, "[コピー文字列の第三引数]"
],
このとき、 \
文字は \\
にエスケープする必要があります。
わかりにくいと思うので具体例を挙げると、筆者環境での設定は以下になりました。
"terminal.integrated.shell.windows": "C:\\Windows\\system32\\cmd.exe",
"terminal.integrated.shellArgs.windows": [
"/K"
, "D:\\ProgramData\\Anaconda3\\Scripts\\activate.bat"
, "D:\\ProgramData\\Anaconda3"
],
これを保存した後に VS Code のターミナルを起動すると、 Anaconda Prompt が起動します。
環境が読まれてることの確認は、例えば下記のコマンドです。
> where python
D:\ProgramData\Anaconda3\python.exe <== Anaconda の python パスが返ってくればOK
以上です。