始めに
この記事は、UiPath アドベントカレンダー 2022の23日目の記事ですhttps://qiita.com/advent-calendar/2022/uipath
UiPathソリューション本部のマルチンです。この間まなさんの記事を見て UiPath Process Miningを気になった方いませんでしょうか?
業務フローの可視化ができますが、果たしてどんな情報が見えるのか?どのように使うのかまだイメージができない方もいらっしゃるかと思い、分析の例を紹介したいと思います!
今回の事例
今回の事例は代表的な請求書処理のプロセスとなります。請求書受領から処理・承認・支払いまでのフローとなります:
全てのケース(請求書)見ると2万程度のものがあります。全ての請求書に対してユーザーが行った操作(イベント)の数も確認ができます:
重要なKPIも設定できます。この業務の平均処理時間・関連の請求書総金額などは特に参考になるかと思います:
データさえあればユーザー・部署・サプライヤーなどの情報もテーブルで見ることができます:
ここまでProcess Miningと一般的なBIツールとほぼ同じ可視化になっているかと思います。さて、Process Miningが得意とされる分析フィルターを見ましょう!
本題:フィルターの紹介
UiPath Process Miningフィルターとは?
全て情報の分析は十分というケースも多いですが、業務分析行うと特定の部署や特定の状況絞って現状見ると分析の価値があがります。例えば一人の業務担当者を選択するとこの方が担当しているケース・KPI・プロセスグラフが見れます:
先ほど紹介した「ユーザー」や「部署」という単位の分析は直感的で分かりやすいのですが、UiPath Process Miningでは更に様々な観点からの分析ができます。いくつか代表的なものみてみましょう:
アクティビティが存在するか・しないか?
特定の業務の中には必須なアクティビティもあれば(例:請求書の処理)、望ましくないアクティビティもあります(例:規定外請求書の明確化)特定のアクティビティが存在するもしくは除外されているかどうか確認するためにはフィルターをかけて見ることができます:
繰り返しアクティビティが存在しているのか?
特定のアクティビティ2回以上発生するの非効率の可能性は高いです。UiPath Process Miningではアクティビティ発生した回数を選んでフィルターかけることができます:
スループット時間の特定
特定の業務平均処理のKPIが存在しているケースが多いと思います。例えば2週間以上かかっているケースを選択して、どのようなフローになっているのか、どんな関係者はそのような状況と関係あるのかも見れます:
比較
特定のケースだけではなく、二つの状況を比較しながら分析もできます。例えば「日本」と「ドイツ」で発生している請求書業務見ると色分けで可視化されます:
終わりに
UiPath Process Miningはいかがでしょうか?正直機能が沢山ありまして全てを紹介すると中々終わらないのですが、定期的みなさんと情報共有したいと思います!