管理図の種類
区分 | 種別 | 内容 | 例 |
---|---|---|---|
計量値 | $\bar{x}-R$管理図 | 平均値と範囲の管理図 | 6時間おきに測定した測定値を1日分(n=4)を群として管理する |
↑ | $\tilde{x}-R$管理図 | メディアンと範囲の管理図 | ↑ |
↑ | x-Rs管理図 | 個々の測定値と移動範囲の管理図 | 1日1回測定した測定値を管理する |
計数値 | pn管理図 | 不良個数の管理図 | ロットごとに100個抜き取り検査した時に発見された不良品の数を管理する |
↑ | p管理図 | 不良率の管理図 | 全数検査で毎日発生している良品を管理する |
↑ | c管理図 | 欠点数の管理図 | 大きさが一定の製品の傷の状況(検出数)を管理する |
↑ | u管理図 | 単位当たりの欠点数の管理図 | 大きさがバラバラの製品の傷の状況(検出数)を管理する |
管理図の書き方
種別 | 管理限界線(x) | 管理限界線(R) | 備考 |
---|---|---|---|
$\bar{x}-R$管理図 | 中心線:$\bar{\bar{x}}$ UCL:$\bar{\bar{x}}+A_2\bar{R}$ LCL:$\bar{\bar{x}}-A_2\bar{R}$ |
中心線:$\bar{R}$ UCL:$D_4\bar{R}$ LCL:$D_3\bar{R}$ |
$A_2,D_3,D_4$は計数表から取得 nが6以下のときは、LCLは考えない |
$\tilde{x}-R$管理図 | 中心線:$\bar{\tilde{x}}$ UCL:$\bar{\tilde{x}}+m_3A_2\bar{R}$ LCL:$\bar{\tilde{x}}-m_3A_2\bar{R}$ |
中心線:$\bar{R}$ UCL:$D_4\bar{R}$ LCL:$D_3\bar{R}$ |
$m_3A_2$は計数表から取得 |
x-Rs管理図 | 中心線:$\bar{x}$ UCL:$\bar{\bar{x}}+E_2\bar{R_s}$ LCL:$\bar{\bar{x}}-E_2\bar{R}$ |
中心線:$\bar{R_s}$ UCL:$D_4\bar{R_s}$ LCL:考えない |
$E_2=2.659,D_4=3.267$ |
pn管理図 | 中心線:$\bar{pn}$ UCL:$\bar{pn}+3\sqrt{\bar{pn}(1-\bar{p})}$ LCL:$\bar{pn}-3\sqrt{\bar{pn}(1-\bar{p})}$ |
― | |
p管理図 | 中心線:$\bar{p}$ UCL:$\bar{p}+3\sqrt{\frac{\bar{p}(1-\bar{p})}{n}}$ LCL:$\bar{p}-3\sqrt{\frac{\bar{p}(1-\bar{p})}{n}}$ |
― | |
c管理図 | 中心線:$\bar{c}$ UCL:$\bar{c}+3\sqrt{\bar{c}}$ LCL:$\bar{c}-3\sqrt{\bar{c}}$ |
― | |
u管理図 | 中心線:$\bar{u}$ UCL:$\bar{u}+3\sqrt{\frac{\bar{u}}{n}}$ LCL:$\bar{u}-3\sqrt{\frac{\bar{u}}{n}}$ |
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R管理図の郡内変動と群間変動
$\bar{X}$-R管理図の郡内変動と群間変動の関係は、
全体変動:$\sigma_T^2 = \sigma_{\bar{X}}^2$
郡内変動:$\sigma_w^2= (\frac{\bar{R}}{d_2})^2$
郡間変動:$\sigma_b^2$
※$d_2$は係数表からもとめる。
とすると、$ \sigma_T^2 = \frac{\sigma_w^2}{n} + \sigma_b^2 $ となる。